概要
東方Projectに登場するドレミー・スイートが使用するラストワードの一つ。
ドレミーが『東方憑依華』に登場した際に初披露した。
ドレミーは夢の世界に住まう「獏」であり、初登場した『東方紺珠伝』などでも地上(幻想郷)と月の都を結ぶ夢の世界の通路に登場し、スペルカードなどを通しても様々な「夢」の姿を表現した。
弾幕アクションである『憑依華』においても『紺珠伝』で使用したものも含めドレミーは「夢」にまつわる新しい側面を表現する様子が弾幕アクションならではのかたちで表現されており、本ラストワードもまたその一つである。
本ラストワードではユーモアあふれる<羊符「ナイトメア・オブ・キメラ」>(ファンの間での愛称では「ドレキング」とも)とはまた違った、ドレミーの夢の支配者としての圧倒的な力と脅威性、それと同時に夢という穏やかな世界へと導くドレミーの柔和さもまた表現されている。
『憑依華』でのドレミーについては「ドレミー・スイート」記事をはじめ「夢を見せる妖怪」記事なども参照。
演出
『憑依華』では、発動直後、他のドレミーの弾幕やスペルカードでも見られるような紺色の、複数の線がドレミーから輪のように発生し、さらに他の輪と合わさることでドレミーを中心に球状を形成する。次第に密度を増す球をまといながら相手に向かってドレミーが自身の体の方向に腕を交差した、抱きしめるような姿で、目を閉じてゆるやかに接近する。
密度を増した複数の輪による球体が相手に接触するとそのまま相手を巻き込みながら画面が紺色の輪に覆い尽くされていく。叫び声のようなSEと共に完全に画面が暗転し、暗転が明けるとそこはドレミーの支配する夢の世界であり、ドレミーが持つ夢魂に似た色をした靄のような何かに包囲された相手が中央に現れる。
直後、相手の両側を大きな鎖が走り抜け、さらに相手を覆い隠すように鎖が走り抜ける。
そしてその中から影のような二本の鎖が相手の上で「 × 」印状に交差すると、ロックがかかるような演出があり、画面視点が手前に引き上げられる。
そこには鎖がかけられた夢魂と、それを手にしたドレミーのカットインが挿入される。夢魂には正面に鍵穴の付いた南京錠が掛けられており、ドレミーのもう片方の手にはその鍵と思しきものがある。
先ほどの夢の世界は相手の夢魂が見る世界であり、ドレミーが夢の支配者として相手の夢魂を封印する、といった演出となっている。最後にロックのかかった夢魂の内側から光が放出され、相手にダメージを与えつつ魂が解放される。
この際のドレミーの表情は、瞼を眠そうに半分ほど降ろしつつ所謂アヒル口で笑う、ファン間では「ドレ顔」の愛称でも呼ばれるものである。
カットインの際は背景が黒一色、ドレミーの目元には影もかかっているため、『紺珠伝』でも見られたようなドレミーの妖しさと夢の世界の支配者としての脅威、それでいて柔らかい服装や振舞いにも見られるようなドレミーの柔和さもまた表れているなど、一言では語りつくせないドレミーという個性の多面的な様もまた表れている。
なお、他キャラクターのラストワードと同様に、最初のアクションが相手に命中しなかった場合は
発動失敗となる。ただし紺色の球体の巻き込み範囲は比較的広域であり、ラストワードとしては比較的発動条件を満たしやすい方でもある。