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センシティブな作品

夢を見せる妖怪

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ゆめをみせるようかい

「夢を見せる妖怪」とは、東方Projectに登場するドレミー・スイートの二つ名の一つである。英語表記では"A_dream_revealing_Youkai"。

概要

東方Projectに登場するドレミー・スイートの二つ名の一つ。

ドレミーが『東方憑依華』に登場した際のもの。

英語表記では上記の通り「 A dream revealing Youkai 」。

ドレミーは「」にまつわる妖怪であるである。

初登場した『東方紺珠伝』においても夢の世界である「 第四槐安通路 」に登場しており、鈴仙・優曇華院・イナバなどは、夢の世界のドレミーについて「 夢の中で一番危険な妖怪 」(当セリフの「 夢の中 」には「 ここ 」のルビ)と評している。

また本二つ名ではドレミーの他者に「夢を見せる」という妖怪性、あるいは『紺珠伝』時の二つ名に見る「夢の支配者」には夢の世界や夢を見る他者に対する影響力が語られているが、『紺珠伝』ではドレミー本人についても「 夢見がちな妖怪 」ともされているなど、ドレミー本人のメンタリティの部分においても「夢」に形容される性質が語られている。

またドレミー本人が、眠っている他者の夢の中に現れてその夢の主に語り掛けることもあり、自身の手掛けるとあるアイテムの使い心地を夢の中で問いかけている様子もみられている(『東方文果真報』)。「夢を見せる」存在であるドレミーは夢のためのより良い眠りにも心を砕いている。

そして『憑依華』におけるドレミーと夢の関わりでは、自らが支配するテリトリーである「 夢の世界 」が具体的に描写されるなど、夢の世界を通してもドレミーの新たな側面が多分に描かれている。

本作でのドレミーのテーマ曲は初登場した『紺珠伝』から引き続いて「永遠の春夢」(ZUN作曲)であり、これを同人サークル狐夢想屋の狐夢想がアレンジしている。また本編中ではドレミーまたは「夢の世界」のテーマ曲として「スリープシープ・パレード」(あきやまうに作曲)が登場している。

なお、『憑依華』での自身による名乗りの際やあるいは公式サイトにみるドレミーの紹介ページなどでは、「 ドレミースイート 」と姓名を区切る黒丸が表記されないパターンもある(Ver.1.10現在または公式サイト『憑依華』ドレミー紹介ページ)。

作品としての『憑依華』全般としては、パッケージ版ではディスクのデザインがフルカラーのドレミーの全身像となっており、ドレミーは『憑依華』の顔の一人ともなっている。

『憑依華』のドレミー

本作ではドレミーは自身について「 夢の世界の支配者 」、「 夢の支配者 」と自己紹介する(例えばそれぞれ聖白蓮宇佐見菫子に対して)など、『紺珠伝』にみられる二つ名と同種の在り方を自負している。

『紺珠伝』以降面識のある博麗霊夢からも「 夢の支配者 」とも呼ばれており、夢の世界において影響力と力を持つ存在として認識されている。

『紺珠伝』同様にドレミー本人には言葉尻こそ時に相手を煙に巻くようなものや皮肉っぽさもあるものの、本作においても基本的な心性には夢の世界とその住人の安全を想う真面目さや夢の世界にもたらされた困った現状へ取り組む姿勢がある。また相手の言葉などの情報から現状を見出すといった着眼能力なども見られ、そしてその瞬時の状況分析をもとにより良い行動を実行するなど、聡明さや判断力、責任感、そして行動力もまた見られている。

とあるシーンでは夢の世界での鈴仙の要望にも応えるなど、より高次の目標(ここでは夢と現の両方の鈴仙のバランスの安定化)も視野に、相手や状況に合わせた柔軟さも持ち合わせている。

時には『紺珠伝』で「 生身 」で夢の世界にやってきた地上の面々に驚いたように、本作でも他者からもたらされる予想外の事態に驚く表情も見られるなどのドレミーの表情も描かれている。

例えば菫子と関わった一件では先述のようなドレミーの様々な表情や想いをみることができる。

さらに本作のドレミーにはアクションの数々にユーモアあふれるものが多数追加されており、羊弾幕・ベッド弾幕など各種の夢や眠り関連の個性的な弾幕や玉乗りアクション、ラッパ吹き、あるいは弾力のある夢魂をクッションにしたりと、ドレミーの新たな一面もまた登場している。スペルカードにもそのユーモアあふれる様子が見られており、例えば<羊符「ナイトメア・オブ・キメラ」>(ファンの間では「ドレキング」との愛称でも呼ばれる)などはその好例である。

その一方夢を自在に操る存在としての脅威ものぞかせることがあり、例えば相手の夢魂を吸い上げて自身の力にするということも行っている。吸い上げたものはまとまりになって、ピンク色の夢魂の形状でドレミーの周囲を回る。作中ではドレミー固有のシステムとして「 夢魂カウント 」と呼ばれており、この巨大な夢魂は最大四つまで同時に保持することができる。このエフェクトがある間は例えば特定のオカルト必殺技が使用することが出来るなどドレミーの弾幕の幅が広がる。

このオカルト必殺技では紫色の球体が多数登場するが、これは視覚的には『東方茨歌仙』でも描かれている「 暗い色のシャボン玉 」の形状をした夢魂も彷彿とさせるものでもある。

これは同時にオカルトボールにも似ていることを意味する。

『憑依華』のドレミーに特徴的な点として、他者の感情の感知に鋭敏な秦こころが『憑依華』ではドレミーの感情を読めないともしていることも挙げられる。この際のドレミーが他者との感情面での「 シンクロ 」を成さない、夢の管理者としての監視的立場からの憑依であることにも由来するか。

この他『憑依華』の自由対戦モードでは勝利セリフなどを通して各キャラクターに対してドレミーが知る「夢の世界側の相手」についての評も語られることがあり、その対比から現側の相手を気遣ったり(例えば霊夢)、潜在的な望みを問いかけたり(例えば霧雨魔理沙)、現とは異なる相手の姿を指摘したり(例えば茨木華扇二ッ岩マミゾウ)、時には夢の支配者として強く警戒する相手の度合いが語られたり(例えば比那名居天子)と、ドレミーならではのセリフが多数登場している。

また自由対戦モードでは特定のキャラクターの組み合わせを選択した際、決闘開始直前にその二人の特別なアクションが登場することがある。ドレミーの場合は鈴仙と組んだ際に特別なアクションがある。

またドレミーの勝利時のアクションとして両手を開いて(背景に)夢の世界を顕現させるようなモーションもあり、ここでも夢の支配者であるドレミーならではの様子が描かれている。これはオカルト必殺技にもみられる空間を円形に切り取るように夢の世界を断片的に描き出すものにも通じる。

なお、この勝利ポーズオカルト必殺技での夢の世界の顕現や部分的発現は自由対戦モードなどであらかじめ「夢の世界」をステージとして選択していても見ることができる。

さらに自由対戦モードで鈴仙とドレミーのコンビを設定すると、決闘開始前に二人ならではの特殊なモーションが展開される。

ZUNによればドレミーの登場には前提として『紺珠伝』から誰かを出演させるという方針があり、『紺珠伝』の面々の候補の中からZUNはドレミーを推した。一方でストーリーに出したはものの、弾幕アクションというゲーム画面でドレミーがどう戦うのかについては「 全然イメージ湧かなくて 」とも振り返っている(『東方外來韋編』)。先述の通り実際に『紺珠伝』と『憑依華』でのドレミーの戦闘スタイルはSTGと弾幕アクションというゲーム性の違いを抜きにしても大きく異なっており、『憑依華』でのドレミーの新しい一面には黄昏フロンティアのアイデアが影響している様子を見て取ることが出来る。

完全憑依と監視者

本作のドレミーはプレイアブルのものとしては、主に鈴仙と菫子の二名のキャラクターのストーリーにそれぞれスレイブとして登場している。

本来ドレミーは「 夢の世界に引きこもっている 」とされる(黄昏フロンティア公式ページ、『憑依華』、ドレミー・スイート紹介ページ)が、本作ではその姿が幻想郷でも見られるようになっていた。これは『憑依華』作中で発生していた異変である「完全憑依異変」が夢の世界に影響を与えていることに由来するものである。

ドレミーによれば、「完全憑依」とは「 精神、肉体全てを乗っ取る行為 」であり、その影響はドレミーの住まう夢の世界にも影響を与えている。完全憑依はマスターとスレイブの二者から成るが、このとき現側に表出するのはいずれか一方である。もう一方は夢の世界に潜むこととなる。

夢の世界には現側と同じ人物と同様の、夢側の存在があり、完全憑依で入れ替わっている間、夢の住人は現に押し出されることとなる。ドレミーが直接関与するストーリーでは特に、この現に押し出された夢の世界の住人との関わりがテーマの一つともなる。

例えばストーリー中の鈴仙は、『東方永夜抄』以後などのこれまでの作品でも登場してきた鈴仙ではなく、「夢の世界側の鈴仙」である。本人であることに変わりはないが、現側の存在と性格の一部に違いがあり、普段はともかく独自に行動している間などは記憶や感情を共有したりすることもないため、内面的には厳密な同一性が保証され得る鈴仙の延長線上の完全な同一アイデンティティとは異なる。

ドレミーは完全憑依異変の影響で夢の世界から追い出された夢側の住人を追跡監視しており、例えば夢の世界の鈴仙については現に追い出されてしまっている間から夢の世界に戻る「 タイムリミット 」(ドレミー)までそのストレス解消に付き合った。

現の鈴仙の苦労に心を遣り、夢側の鈴仙の要望にも多少の無理は感じつつも応じて鈴仙の夢と現のバランスをとることも目指すなど、ドレミーの柔軟な様子が描かれている。

鈴仙については『紺珠伝』においても、鈴仙の仕事に真面目な様子について「兎にしては珍しい」とドレミーが一目置く様子が描かれている。

現の世界の滞在が長くなり過ぎてもバランスを失います 」(ドレミー、『憑依華』)

鈴仙のケースとは別に、ドレミーは現側の存在が夢の世界に紛れ込んだ際にもその動向を監視し、夢と現の双方の精神に悪影響が出ないよう調整を行ってもいる。例えば菫子はドレミーが掌握する「夢の世界」に迷い込んでおり、ドレミーはその動向の監視のため菫子が意図しない間に完全憑依していた。

先の鈴仙と同様に夢の世界から押し出された夢の世界の菫子がやはり抑圧と鬱憤を晴らすべく現側で暴れており、その間、現側の菫子は夢の世界に閉ざされることとなった。

菫子は現側への遷移を望むも両世界間での強引な干渉は「 ルール違反 」であることもあって、ドレミーは菫子にこれまでの自身の行いも振り返らせつつ夢の世界での我慢を促す。

しかし菫子はドレミーの目の前で突如として夢の世界から消失する。

この予想外の事態に、ドレミーは「 分身 」を引き続き菫子に憑依させ、監視を続けるのだった。

『憑依華』での菫子は完全憑依異変以外にもその根幹である都市伝説異変に基づく特定の都市伝説の影響下にもあり、ドレミーは菫子とともに夢の世界だけではない、さらなる複雑な怪異にも立ち会うこととなる。

ドレミーは鈴仙と菫子の両者の物語を通して現側の世界(幻想郷)にも登場している他、菫子に憑依させた分身などを通しては外の世界にも直接足を運ぶこととなっている。

『憑依華』作中において明確に外の世界も舞台の一つとしてストーリーが展開されるのは菫子とドレミーだけである。

『憑依華』でのドレミーは完全憑依の現象を起こす何者かとそれに対峙する幻想郷の面々という構図において夢の世界という第三のポジションからその異変の影響と仕組みを理解しており、この情報を現側に伝えたことが、後に幻想郷側が完全憑依を破る手段を見出す一助ともなる。

この他、ドレミーは夢の世界の住人のスレイブとして登場することもあり、例えば河城にとり&秦こころルートに登場する菫子にもスレイブとして憑依していた。

また天子ルートに登場する夢の世界のこころにもスレイブとして憑依した。

完全憑依という夢の世界全体にわたる影響だけでなく夢の住人を介して現側の個々の事情にも通じており、例えば夢側の天子本人を通しては天子の天界追放とその理由についても把握している。

また異変後などのシーンでも夢の世界の住人が登場する際にはドレミーが完全憑依のペアの相手(スレイブ)となっており、引き続き現側に現れる夢の世界の住人たちに対する監視なりを続けている様子が見られている。

『憑依華』ではコンビの性質が合わさった、一種の共同スペルとも言えるようなスペルカードが展開されることがあるが、夢の世界の住人またはドレミーの性質の両者にかかわる「夢」の語を含んだスペルカードまたはラストワードも登場しており、決闘中にはスレイブとしてのドレミーに切り替わることもあるなど、セリフなどはないもののドレミーの存在感は確かなものである。

『憑依華』と『紺珠伝』と『深秘録』

夢の世界のドレミーも動くこととなった『憑依華』での完全憑依異変は、これに先立って発生していた都市伝説異変に乗じたものである。「噂が具現化する」という異変の最中に「完全憑依の噂」を意図的に流したものがあり、その一連の騒動が『憑依華』で語られる。

事をたどれば、都市伝説の具現化は元々月の都の「 賢者たち 」が当時の純狐からの脅威に逃れるための保険的策である「幻想郷遷都計画」の手段として生み出したものであり、これがドレミーの初登場した『紺珠伝』で語られることとなる。『紺珠伝』ではドレミーもまた月の都の民の避難に助力している。

都市伝説の具現化の際には稀神サグメによるオカルトボールがそのツールとして活用されており、『深秘録』ではオカルトボールを利用して菫子が後に深秘異変と呼ばれる異変を起こしている。

『深秘録』での騒動はドレミーも感知するところであり、例えば『紺珠伝』においてドレミーはオカルトボールの名を挙げつつ都市伝説の具現化を体験したであろうことを魔理沙に語りかけた。

ドレミーの初登場は先述の通り『紺珠伝』であるが、「都市伝説異変」という巨大な異変の事態は『深秘録』(または『東方茨歌仙』等のエピソードで語られるような、それ以前の時間から) 始まっており、先の『紺珠伝』での対話なども通してドレミーが『深秘録』から『紺珠伝』、そして『憑依華』に結ばれる一連の物語に縁を持つことも見ることができる。

またドレミーは先の魔理沙の他、『憑依華』以前から夢を介して幻想郷を訪れるようになった『深秘録』以後の菫子についても認識していた様子を語っている(『憑依華』)。

デザイン

本作でのドレミーのデザインは『紺珠伝』での白や黒のもこもこの玉があしらわれたやはり白と黒が基調のワンピースドレスをベースにしつつも本作ならではのアレンジが加えられている。

特に大きく異なるのは首や肩の周辺であり、『紺珠伝』では黒のケープ様のものが首元とその周囲全体までのものとなっているが、『憑依華』でのデザインでは胸元と肩の部分が[[]オフショルダー]風に開いており、その部分について内側のワンピースが表に現れている。またワンピースの首元も首全体を覆う長めのタートルネック状になっている。

『紺珠伝』のデザインでも見られる独特の縫い目のような意匠は本作ではより大きくなっており、先の襟元やスカートの裾全体にもみられるものとなっている。ドレミーのトレードマークの一つである赤と白の帽子にも『紺珠伝』と同種のこの縫い目様の意匠がみられる。

なお、本作でも敗北時の立ち絵ではこの帽子の一部が破れて内側にまとめて仕舞った髪が露わになる様子を見ることができる。帽子に収まった部分をみると、本作のドレミーの髪は腰を越えるほどの長さをもつ様子である。ドレミーの攻撃モーションにはこの帽子の流れた部分を応用するものがあるが、その中の髪の質量ごとぶつけているのかもしれない。

足元は白系統のパンプスで足の付け根部分には二つの黒色のもこもこボンボンがあしらわれている。

ソックスは折り目のないストレートなものであるが口部分にかなり空間的余裕があるなど密着したものではない。

また立ち絵や通常カラーのドット絵ではソックス以外の足の部分には何も着用していないようにも見られるが、自由対戦モードなどで設定できる色違いのドット絵の一部では足の部分のカラーが肌以外の色ともなっており、他カラーではタイツなどを着用しているドレミーの可能性も見ることができる。同様に通常では着用していない肘から先までの長手袋を着用しているようなドット絵もあるなど、ドレミーの様々な服装の在り方が登場している。

この他、青系統の色合いの装丁の本もまた本作でも所持しており、もう片方の手に夢魂を浮かべる様子も本作でもまた見られる。

この内、本については中が開かれている様子も描かれており、真横に開いた本内部の白紙のページ数枚がみられる。また先端にハート型の意匠のある、書籍本体と一体型の紐状ないしはベルト状のしおりもみられている。

ドレミーは、自身の「 手帖 」は「 夢日記 」であり、「 全ての人の夢が記録されている 」としている(『憑依華』、自由対戦モード汎用勝利セリフ)。

なお、本作では尻尾が『紺珠伝』時よりも多少細め。

さらに詳細は「ドレミー・スイート」記事の「容姿」項目を参照。

ドレミーの姿を本作の異変を通して初めて見た藤原妹紅などにもドレミーの姿は個性的に映ったようで、妹紅から見たドレミーの印象も一部で語られている。

ゲーム中のドットでは、マスターとスレイブが入れ替わる際、ドレミーが裾をつまんで相手に会釈するモーションもみられる。

夢の世界

『憑依華』に登場する「夢の世界」はドレミーが多大な影響力をもって支配する場所であり、完全憑依異変によって夢の世界とその住人にまで影響が出ていた作中では菫子(現側)がここに迷い込んだ。現の菫子の感想では、「 不気味な世界 」。

『憑依華』では完全憑依異変の影響もあって夢側の存在が現側で暴れるという事態ともなっているなど特殊な状況下にもあったが、現からの夢の世界への干渉についてドレミーは、元々現側の完全憑依異変発生というアクションが発端・原因であったことなども挙げて明確に不快感を示している。

夢の世界には夢の世界の理があり、本来夢の世界に閉ざされるはずの菫子が幻想郷に引き上げられたことなどについても、先述の通りドレミーはこれは現側からの無断での干渉であるとして「 ルール違反 」であると糾弾している。

「完全憑依異変」はその首謀者が退治されてそれぞれの更生の道や対処を模索するようになるが、未だこの完全憑依による夢の世界への影響はその後の幻想郷に影響を及ぼしており、例えば夢側の存在が引き続き現側に現れるという事態にも見られている。

これは完全憑依異変の黒幕が敗北してなおも続いており、今度はその黒幕二人が更生と罪滅ぼしの意味も含めこの後始末に就くこととなる。

『紺珠伝』での(またはその半年以上前からの)月の騒動以後、ドレミーは夢の世界の管理者として都市伝説異変や完全憑依異変に独自の立場で巻き込まれることとなっており、『憑依華』においても、そしてさらにそれ以後も騒乱が収まらないなど、ドレミーの苦労は続く。

完全憑依の二つ名

『憑依華』は作中で発生している異変である「完全憑依異変」の性質の元、ストーリー中の一場面や一部のキャラクターを除いて二名がペア・コンビを組んで弾幕ごっこに臨む作品である。

これは本編ストーリー中だけでなく自由対戦モードにおいても二名のペア同士の「完全憑依」現象に基づく弾幕ごっこが設定されており、さらに自由対戦モードでは二人の組み合わせの在り方によってペアごとに二つ名もまた変化するという演出がなされている。

完全憑依には二名のペア性・コンビ性というだけではなく「マスター」と「スレイブ」という憑依される側と憑依する側の異なる立場があり、自由対戦モードにおいても、どのような二つ名を持つ誰と、そしてその相手との間でマスターとスレイブをどのように設定するかによって二つ名が変化する。

例えば霊夢と魔理沙をコンビとした場合などは『憑依華』での霊夢の二つ名である「自由奔放で無計画な巫女」と魔理沙の二つ名である「高火力で星好きな魔法使い」の双方の前後がマスターとスレイブの選択の在り方によってそれぞれ組み合わされる。

例えば霊夢がマスターで魔理沙がスレイブの場合は「 自由奔放で星好きな二人 」、魔理沙がマスターで霊夢がスレイブの場合は「 高火力で無計画な二人 」となる。

多くはそれぞれの二つ名の前後がマスターとスレイブの立場に合わせて前後して組み合わされるものとなるが、ドレミーの場合は必ずドレミーの「夢を見せる」が優先し、「 夢を見せる二人 」または「 夢を見せる三人 」となる。ドレミーと完全憑依ペア(トリオ)となった際に「~三人」となるのは「雲居一輪&雲山」と「依神女苑&紫苑」の二ペア。

スペルカード

本作でドレミーが使用するスペルカード・ラストワードは次のようなもので、ドレミーは現に顕現した夢の世界の住人達の監視のために様々な相手と完全憑依を行っており、そのためドレミーがスレイブ側となった完全憑依のスペルカードが特に多い。

また中には完全憑依のスペルながらドレミーの性質がほとんど表現されないものや、時にはスペルカードの途中でドレミーがはじき出されるものもあるなどそれぞれごとにドレミーの関与の度合いは異なっている。

ドレミーが関与する場合は「夢」や「ナイトメア」の他、『紺珠伝』からのドレミーのスペルカードにも見られるような、様々な「色」が織り込まれることも多い。

PC時

名称cost備考
夢符「留紺色の逃走夢」800
夢符「漆黒の宇宙夢」1000
羊符「ナイトメア・オブ・キメラ」1400
*もう目覚めなくて良いのよ*ラストワード怪ラストワード

NPC時

名称完全憑依コンビの相手備考
超能力「サイコキネシスエンドレス」菫子(マスター)
夢礫符「羊毛色のサイコキネシス」菫子(スレイブ)
霊符「夢想封印 夢限」博麗霊夢(マスター)
星符「アステロイドベルトナイトメア」霧雨魔理沙(マスター)
夢要符「羊毛色の乾坤一擲」比那名居天子(スレイブ)
面符「喜怒哀楽発狂マスカレード」秦こころ(マスター)
化符「妖怪弾幕変化 夢見心地」二ッ岩マミゾウ(マスター)
光符「君を導く夢王道の威光」豊聡耳神子(マスター)
撃符「スカンダに追われる正夢」聖白蓮(マスター)
雷符「務光の雷霆閃光夢幻弾」茨木華扇(マスター)
龍符「ドラゴンズオプティカルドリーム」
昇符「遥か宙まで飛べ! 僕らの夢を載せて」天子(マスター)
墜符「大気圏に落ちて、夢は地表に降り注ぐ」
「大地を造り直そう、夢のある世界へ!」(後半、ドレミーが完全憑依からはじき出される※)

※完全憑依が解除されるため、難易度によっては本ラストワードに続くものである<「ヒュージバトルシップ 無双ナマズ見参」>などではドレミーが関与しない。

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