概要
第3話の途中で新たな証人として登場。17歳。
倫敦のはずれ、イーストエンドで孤児達と暮らしており、他人の財布を失敬して生計を立てるスリの少女。
「スモークランチャー」なる大筒で法廷を煙まみれにして法廷を混乱させ、その後3話の被告人コゼニー・メグンダルの無罪を立証する証人として登場。
閉廷後、その境遇から「オトナはキラい」と成歩堂龍ノ介に敵意をむき出しにしていたが、突然謎の少女、アイリス・ワトソンが現れ、彼女が持っていた「スモークランチャー」はアイリスからスリ取ったものだと判明。その説教の為にアイリスに連れていかれてしまう。
その後第5話で再び登場。大人が嫌いと言うだけあってホームズのことも嫌っているが、自分で邪険にしておいていざ自身が困ってホームズが助け舟を出そうとすると「遅い!」と罵るなどかなり我が儘で自分勝手だが、一応頼りにはしている面もある。
お説教が縁でアイリスが懐いてしまい、困惑しているがホームズに食事会に誘われた時も口では行かないと言いつつも顔を出している辺りまんざらでもないらしく、その後成歩堂達にスリ技を教えるなど次第に打ち解けていく。
素直ではないがその本質は心優しい少女であり(要するにツンデレ)、とあるアイリスに関わる謎の解決のためみんなには内緒で質屋「ハッチの店」に忍び込むが、そこで発砲事件が起こり店主のハッチが死亡してしまい、その嫌疑をジーナにかけられてしまう。
その後成歩堂に弁護を持ちかけられるが、上記の「大人に対する信頼性」を疑っているのもそうだが、それ以上に成歩堂に対してある「罪悪感」を抱いているため頼むに頼めなかった。しかしその罪悪感の正体を知って尚自分を信じてくれる成歩堂やアイリスに内心喜び、その命運を成歩堂にたくす。
裁判の後、犯罪捜査に興味を持ったらしく、『大逆転裁判2』ではホームズに手をまわしてもらったおかげで、倫敦警視庁の見習い刑事として登場する。トバイアス・グレグソン刑事をボスと呼んで慕っており、自称「警察犬第1号」のトビーを"相棒"として連れて捜査をしている。
関連タグ
アイリス・ワトソン コゼニー・メグンダル トバイアス・グレグソン
レストレード警部‥元ネタ
ネタバレ
以下、『大逆転裁判』のネタバレ
彼女が成歩堂に抱いていた罪悪感とは、第3話での証言が実は偽証であったことである。
第3話の真犯人は何を隠そう被告人であるコゼニー・メグンダルその人であり、メグンダルに脅された為に偽証という形で協力するハメになってしまい、それは「無罪」とする根拠の一つにもなっていたため、成歩堂が偽りの無罪判決を勝ち取ってしまうという汚名を着せてしまったことに対する罪悪感であった。
第5話の法廷パートで証言を迫られたときも自身と成歩堂に被害が及ぶことを恐れていたが、それでも尚信じてくれる成歩堂を信じてその事実をすべて暴露する。
ややあって成歩堂達の活躍によって見事無罪判決を受け取るが、偽証罪や元からやっていた窃盗の罪は見過ごしてもらえず現状は捕まったままとなる。
とは言え捕まったままなのも自分に非があると認め、「人を信じるためにはまずは自分が変わらなければならない」という結論に至り更生の意を示し、そして最後まで自分を信じてくれた成歩堂に涙を流しながら笑顔で感謝した。
その後ほどなくして釈放され、ホームズの計らいでグレグソンの部下として警官となる。
グレグソンはジーナを見所があり、期待できる人材として捉え、そして”死神”の呪いから守るため共にパリ警察に行く決心をしていた。
また、ジーナはグレグソンとは表向きいがみあいながら、ことあるごとに「あたしのボス」と呼んだ。
心から信頼しあう二人だったが、4話にて”死神”の陰謀に巻き込まれる形でグレグソンが殺害されてしまう。
ジーナは、第一容疑者として挙げられたバロック・バンジークス卿を、当初、心から憎んだ。
また、裁判の最中で明らかにされた事実のひとつ「グレグソン刑事が悪党を内密に暗殺する”死神”の手先」ということを、最後まで認めようとしなかった。
そして、絶望と悲しみのあまり法廷にて司法を侮辱する発言をしてしまう。
結果、ヴォルテックス卿により裁判中に警官としての身分を剥奪される。
それでも、グレグソンのいない倫敦警視庁に拘ることなく、一切の未練を見せなかった。
しかし閉廷後、グレグソンのある遺品をきっかけに警官として倫敦に残る決意をする。
グレグソンの”刑事”としての”時”を止めない。ただそのために…。
エンディングにて、グレグソンが自身を護る為に奔走していた事実を知ったと語り、警官を続けていく決心を固めた。
EDに登場するキャラの中で唯一、”過去”の姿として、生前のグレグソン刑事のジーナに対する気持ちを聞くことができる。