ジャコウネズミ

じゃこうねずみ

哺乳綱食虫目(モグラ目)トガリネズミ科トガリネズミ亜科ジャコウネズミ属に分類される食虫類の一種。

概要

体長116～157mm。尾長66～77mm。体重45～78g。

名前の「麝香鼠」は、匂いを出す分泌腺（ジャコウ腺）を持つことから。

東南アジア原産だが人の移動に伴って分布を広げ、アフリカやインド、中国南部、日本にも分布。人家周辺の水辺に棲む。

肉食性の強い雑食性で昆虫類、ミミズなどを捕食するが植物を食べる事もある。

子育ての時季、幼獣は母親や他の幼獣の尾の付け根を銜え、数珠繋ぎになって移動する。

小型の動物としては珍しく嘔吐することが知られており、スンクスという名で嘔吐反射の実験動物として使用される。

なお北米原産の水系に棲むマスクラットも直訳するとジャコウネズミになることから、文学などの書籍で混同されることがあるが、齧歯目であり姿もまったく異なる。