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概要編集

オブジェクトクラスは元Euclidで現在はketer。

SCP-2662は身長約4m、体重200kgの認識災害的な実体です。SCP-2662は大雑把にヒト型の姿をしており、頭足類の足と同様の構造を持つ約20本の付加的な触手状筋組織1 を背中に備えています。これらの肢は完全に機能しており、SCP-2662は一度に10の異なる作業を行う事が可能です。


・・・・・ぶっちゃけるとこれそのものである。(若い個体なのかサイズは小さいが)

このSCPはSCPの中でも珍しい「自らの意思で財団に収容されにきたSCPオブジェクトであり、

このSCPの特性は2つあり、まず1つ目の特性は

「通常、SCP-2662と同じ部屋に居たり日常的に相互作用したりといった長期的な反復曝露後のみ発現します。6ヶ月以上にわたってSCP-2662に曝された被験者は、SCP-2662が求める物や望む事を強く意識するようになり、それらを遂行することを強いられるようになるリスクがあります。被験者はまた、ストレス下において半ば精神病的な病理的異常を示すことがあります。SCP-2662はMARS(Mind-Affecting Resistance Scale:精神作用抵抗率)の数値が2以上の人間には効果を及ぼすことができません」


つまり「周辺のよく会う人に対して、自分を信奉するような精神的な働きかけを無意識に行う」能力を持つ。

但しSCP-2662の効果が及ぶのは、わずかに全人類の5%、及び財団職員の2%程度なので、この認識災害自体は低脅威度の認識災害であると判断されています。


もう1つの特性はこのSCPがketerになった理由である特性であり、それは


「SCP-2662の二次的な異常効果は、少なくともおよそ1ヶ月に一度の割合で起こる、宗教的な崇拝者の自発的発生です。この発生は不随意的なものであり、SCP-2662にとって著しい苦悩を引き起こします。

SCP-2662によって生成された宗教団体は本質的に、通常、暴力および/または性的要素を含む様々な儀式を執り行う為に収容ユニットへ侵入することに注力します。これらの団体は高度に組織化される傾向があり、大抵の場合、個別生成された宗教団体同士の間に全く接点がないにも拘らず、以前の失敗した試みに適応していると思われます。」


つまり「月に一度、宗教的な崇拝者が現れ、SCP-2662の収容ユニットへ侵入を試みようとする」というものがある。

後述する一つ目の事例からSCP財団そのものを知らない人であってもこの宗教的な崇拝者となって財団内に侵入を試みようとする模様である、というか侵入してしまっている。

あと、無論財団の人間であっても作用にかかる奴はかかる。

しかも侵入する集団は毎回別の人たちで関係性もなさそうなのに、なぜか前の回でやらかした失敗について共有しているらしく、故に同じ方法で鎮圧できない。

更にSCP-2662はクトゥルフなので、当然その信奉者はまともなはずがなく、R-18どころかR-18Gまっしぐらな儀式も行うという傍迷惑ぶりである。





だがそれだけでは終わらなかった・・・・・


問題点編集

実はこの特性には2つの重要な問題点が存在していて、その問題点が理由でこのSCPは財団に収容されに来たのである。


第1の問題点は「この特性をSCPは完全に制御出来ていない」、つまり「SCP側が『来るな』と思ってても狂信者達が勝手に来襲してくる」のである。


第2の問題点は概要で述べた「狂信者達はSCP-2662が求めるものや望む事を行う」と言ったが実情は『SCP-2662は全く望んでいない、寧ろSCP-2662にとって多大なストレスを催す行為でしか無い』、つまりSCP-2662にエログロ耐性は皆無なのである。

それどころかSCP-2662は非常に常識的な感性を有しており、財団職員に対してぶっちゃけ敵意はない。

寧ろ重たいものを持っている職員に対して「手伝おうか?」と言ったりとかなり友好的である。


つまり『SCP-2662はSAN値がガリガリ削れた人を呼び寄せてしまう特性を持った常識人(常識神、とでも言うべきか?)』なのである。


特別収容プロトコルも「SCP自体に対して」というより下記の通り「SCPを求める外部に対して」の方に重点が置かれている。


「SCP-2662の封じ込めは、主として収容ユニットへの不正侵入を防止することに焦点を置いています。サイト常駐の機動部隊タウ-9("喧嘩腰のボディーガード")はSCP-2662の収容ユニットを護衛し、SCP-2662の崇拝に注力する新宗教の崇拝者たちを追跡するために組織されています。機動部隊タウ-9は不正侵入の試みに対処する際は非致死的方法を用いてください(現在は『必要に応じて致死的な手段を用いることが承認されました』に改定)。機動部隊タウ-9の全隊員は、認識災害の影響を半年ごとにテストされます。」


「SCP-2662の封じ込めは完全に自発的なものであることから、現在は低脅威度ヒト型生物向けの標準的安全対策を施した、拡張済みのヒト型生物用収容ユニットに収容されています。加えて、SCP-2662は任意の日刊新聞のコピー、コンピュータ、及び要求したコンピュータゲームの所持が、毎月の総額が50米ドル(日本点で大体5000円)を超えない範囲で許可されています。


SCPに関しては自身の意思で収容されに来たからかかなり待遇の良い生活が保障されている




事件記録編集

以下に実際に起こったこのSCPに関しての事件記録である


事件記録1編集

ある日の夜、『賛歌に向かいて』として知られる宗教団体が、SCP-2662の収容室への侵入に成功しました。


1:SCP-2662は就寝前にシャワーを浴びている。ところが彼の収容ユニットの床下が突然爆発。


2:あまりのことに驚いたSCP-2662はシャワー室を離れると、そこから5人の民間人が収容ユニットに侵入。


3:同時に収容ユニットを守っている機動部隊タウ-9は民間人を鎮圧しようと試みるが、後からやってきた武装した別の5人の増員に敗北。


4:侵入者たちは邪魔する財団エージェントたちを縛り付けると、その場でナイフで手を切りつけ、自慰行為を行い、血と愛液を混ぜたものを使って壁に未知のシンボルを描く。


SCP-2662:「おいちょっと、勘弁してくれよ。ホント衛生に悪いぜこういうの、てゆーか、むしろ冷静になろうじゃねーか」     衛生面を気にする邪神とかそうはいないだろう・・・


5:負傷した民間人たちは、SCP-2662をシャワー室に追いつめることに成功する。


6:負傷した民間人たちは、自分たちの傷口から血を絞り出し、歌いながらSCP-2662に擦りつける。


SCP-2662:「クソッタレ(Jesus Christ)!止めろ!頼むからさぁ!シャワー浴びたばっかなんだよ!」     ジーザスと叫ぶ邪神なんて誰が想像できただろうか・・・・・。


7:機動部隊タウ-9がSCP-2662の収容ユニットに到着。機動部隊タウ-9は全ての民間人を成功裏に鎮圧し、修復が完了するまでの一時的ユニットにSCP-2662を移送する。




事件記録2編集

ある日の朝、『許嫁』として知られる宗教団体が、SCP-2662の収容室への侵入に成功しました。


1:SCP-2662は朝食を食べながら新聞を読んでいる。 なんかシュール


2:SCP-2662の収容ユニットに常駐している警備員たちが、研究員1名と共に入室する。研究員は一匹の子豚を抱えている。


SCP-2662:「手伝おうか?」 女性にとって扱いにくそうな子豚を一緒に運ぼうとする邪神


████研究員:「嗚呼、私たちの主よ、どうかこの無垢なる豚の仔を、父母を屠られし生まれたばかりの孤児をお受け取りください!此奴の喪失の魂が貴方様の御力となることでしょう!」


3:████研究員はSCP-2662の目の前で子豚を去勢し、SCP-2662の朝食にその睾丸を添える。


SCP-2662:「あー…。遠慮しとく。我、腹いっぱいだし。帰れ。汝の、えー、主は供物に満足しておるぞよ」     とりあえず相手に合わせてくれる邪神


4:この時点で機動部隊タウ-9に封じ込め違反が通知される。


5:SCP-2662は新聞を読もうとすると、████研究員は子豚の首を切り裂き、テーブルの上に投げ上げる。血が新聞に撥ね飛ぶ。


SCP-2662:「おま、ちょっ…なぁおい、お前さ、どっかで聖書かなんか読んでらんないの? そーゆーのがめっちゃ必要だと思うね、お前には」 世界一のベストセラー、聖書を読むように勧める邪神


6:SCP-2662は新聞を降ろす。


7:同伴していた警備員たちは、████研究員の頭部に銃弾を撃ち込み射殺する。その後、彼女を食べ始める


8:SCP-2662は画面外に離れ、トイレで嘔吐する。 SANチェックに失敗する邪神とか恐らく前代未聞であろう・・・・・


9:機動部隊タウ-9が警備員を勾留するために到着し、一時的な収容ユニットにSCP-2662を移送する。



さらなる調査の後、関与した全ての職員は、職員を装った民間人であることが判明しました。本物の研究者や警備員の所在は不明です。



事件記録3編集

ある日の早朝、Dクラス職員と機動部隊タウ-9の隊員2名からなる無名の宗教団体が、SCP-2662の収容室への侵入に成功しました。SCP-2662は事件2662-78の更なる評価の上、Keterとして再分類されました。


1:SCP-2662はベッドで寝ている。


2:T機動部隊タウ-9全体が、サイト外部における任務のため召集される。命令に対し、機動部隊タウ-9はSCP-2662の監視を維持するために4名の構成員を残す。


3:残留構成員のうち2名が、残る2名にタックルを食らわせて未使用の収容ユニットに幽閉する。


4:1台の貨物トラックが、SCP-2662が収容されているサイト██に到着。


5:残留構成員2名はDクラス職員が入った貨物を降ろす。彼らはDクラス職員を機動部隊タウ-9の武器庫に案内する。


6:Dクラスと残留構成員は武器庫で自分自身を武装し、SCP-2662の収容ユニットに侵入。


7:SCP-2662、目覚める。数人のDクラス職員が収容ユニットの出口と、対応する廊下を警備している。


SCP-2662:「うぁ…ぁあ? 移動すんの? 来週の予定じゃなかったのかよ」


8:機動部隊タウ-9の残留構成員2名、エージェント████と██████が、警備に従事していないDクラス職員の服を脱がせ始める。


9:SCP-2662は警告を試みるが無視される。


10:エージェント████と██████が、全裸のDクラス職員の臀部と大腿部にシンボルを彫りこみ始める。彫りこまれたDクラス職員は乱交を始める。


SCP-2662:「何やってんの? マジで? 今? いいか、マジな話だぞ、他の神様を見つけてもらえるかな? 聞いた話だけどさ、仏教ってのが結構ラg…」     仏教を勧めようとする邪神。仏教にとってはいい迷惑である。


11:Dクラス職員の1人がSCP-2662をグループの中に引き込もうとする。


SCP-2662:「クソがっ!止めろ! マジでだ! 我は汝らとその他諸々にこの莫迦騒ぎを止めるよう命ず!」


12:乱交に従事していたDクラス職員が動きを止める。彼らはSCP-2662を凝視する。


13:その頃、機動部隊タウ-9がサイト外の合流地点に到着するがそのような任務は存在しないと通達され、機動部隊タウ-9がサイト██へ引き返し始める。


SCP-2662:「おぉ神よ感謝します、やっとお前らを制御できるってわけだ、ある程度は。我もちゃんと成長してるんだな。気付いてよかった。良し、で、一体全体何がどうなってんのか我に教えてくれるか?」


エージェント██████:「血浴の儀の後、我らは貴方様を、貴方様の神聖なる房へお連れ致します。そこは我らが、我らの家族が、我らの血族全てが永遠に貴方様に尽くす処。ここの者どもは貴方様を囲っております。我らと共にあれば、貴方様は望むままどこへでも行くことができます」


SCP-2662:「もちろん冗談だよな? 我は出たいと思ったらいつでも出られるさ、ちょっとお願いすりゃいいんだからな。それはそうとだ、我…」


14:Dクラス職員は乱交への従事を再開する。


SCP-2662:「マジでさぁ! 止めろって! お前らみんなクソキモいんだよ! まだカルト教団なんかに落ち着く心の準備できてねーよ! 我はまだ、アレだ、200歳だぞ! ギリギリ成年なんだぞ!


エージェント██████:「貴方様は真に、頼めば財団が解放してくれると思っておいでですか? えぇ、確かに頼むことは可能でしょう。ですが深く失望するだけです、我が主よ」


SCP-2662:「あぁ、まぁ、もしもそういうことになったら、我が逃げ出すのに十分強くなるまで待ちゃいいだけの話だ。それまで我は…我は、トイレにでも座って待つことにする。お前らは莫迦げた血みどろの乱交ごっこでもしてろ」


15:SCP-2662はシャワー室に移動して水を出し、事件の残りをシャワー室に座り込んで過ごした。



とまあ上述のように、なんでSCP-2662が自分から収容されに来たかといえば、

「そのへんでのんびりと暮らしてたら信仰者がやってきて、自分の前で公開オナニーカニバリズム見せつけられて、自分のSAN値が削られるから」

というのが一番の理由である。

彼にとっては、はっきり言って信仰者がいないところこそ「自分の望んでいる場所」であり、外の世界のほうが彼にとっては望ましくないのだ。

カルト教団に囲まれながら崇拝されるより、財団内でゲームをしたり新聞を読んで悠々自適に暮らすことを選んだのである。

…まあ、彼の能力が無効化できていない以上悠々自適もへったくれもないのだが。

彼の受難は今後も続きそうである…。









はたしてここまで可哀想に思えるketerクラスのSCPがあっただろうか






関連タグ編集

SCP_Foundation

クトゥルフ

SAN値直葬:但し直葬されているのは邪神本人

SAN値ピンチ:邪神本人が

SCP-166:『自らの特性が自身にとって傍迷惑なSCP』繋がり


SCP-650-JP:『自らの意思で財団に収容されに来たSCP』繋がり、但し此方はこのSCPと違って笑える理由ではない

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