「最古」にして「最新」すなわち、最強。誰も俺には敵わねえよ。
プロフィール
所属企業 | 禍谷園(企業序列 87位) |
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身長 | 194センチメートル |
体重 | 159キログラム |
券願試合数 | 7勝0敗 |
企業獲得資産 | 221億1610万円 |
年齢 | 20歳 |
誕生日 | 7月28日 |
尊敬する力士 | 元横綱 高値乃花 |
好きな漫画 | 「今日から俺は!!」 |
異名 | 『土俵の喧嘩屋』 |
概要
ケンガンアシュラで開催された券願絶命トーナメントにおける、禍谷園代表闘技者。
三子山部屋所属の力士で番付は十両。本名は川村尊で、三兄弟の末弟。兄は双子で、大相撲史上初の双子横綱。彼自身もトーナメント前には十両で全勝優勝を果たし、来場所には幕内への昇進がほぼ確定している。
鼻っ柱が強く粗暴な性格で、「出稽古」と称してジムなどに殴りこみに行くなど素行が悪く、兄たちの前で話が出ること自体がタブーとされる。
トーナメントでも化粧回しの上に綱を締める(横綱だけが許される行為)という不遜な恰好で入場している。
プロレスラーをショーをするために鍛えていると見下しており、トーナメントの対戦相手である関林も「八百長野郎」とバカにした発言をしている。
一方、危なっかしい行動を取る桜の面倒を甲斐甲斐しく見るなど、優しい所もある。
後述する戦闘スタイルから現代相撲を否定しているが、実のところ相撲については人一倍愛着を持っているとの事(原作者曰く生粋の相撲馬鹿)。
戦闘スタイル
戦闘スタイルはずばり相撲。
素行の悪さとは裏腹に相撲の鍛錬は一日たりとて欠かしておらず(作中の説明より)、強靭な足腰に裏打ちされた凄まじい攻撃力を誇り、張り手は鉄砲柱を数発でへし折ることが出来るという。
自身と同じくらいの体格を誇る関林を片手で投げ飛ばすほどの怪力と、ヘヴィー級レスラーを一撃で昏倒させる関林の逆水平による連打を食らっても全くひるまないタフネスを兼ね備えている。
- 「古代相撲」
幼少時から伝統的な相撲で自由な攻撃が許されていないことに疑問を持っていた鬼王山が、最古の相撲の歴史にまで考えて辿り着いた、「原初の総合格闘技」としての相撲。
「原初の総合格闘技」ということで、現代の相撲では禁じ手とされる殴り・蹴りを使用する。その打撃は西品治明から一朝一夕で身についたものじゃないと評された。
特に強靭な足腰から繰り出されるハイキックは関林の意識を一瞬奪うほどだが、短期決戦に特化した現代力士の肉体で使用するには不向きで、スタミナを大幅に消耗する両刃の剣でもある。
現代相撲を否定する戦闘スタイルであることから、温厚な性格で知られる長兄の龍王山堅さえ、「相撲への冒涜」と額に青筋を浮かべながら評している。
- 激旺(げきおう)
重心を極限まで下げた姿勢から、鍛え抜かれた脚力を利用して繰り出す変形ぶちかまし。攻撃は前方限定になるが通常のぶちかましと比べてスピードは2倍、威力は4倍に達する。
射程距離は土俵の直系に等しい4.55メートル。
作中での活躍
トーナメント1回戦では関林ジュンと対戦。超タフネスを持つ関林を自身の攻撃で終始圧倒するが、ノーガードを貫かれながらそれでも倒せない関林に苛立ちを覚え、
戦いの中で彼自身の相撲への思いを「相撲を愛していない」と完全否定されて激昂、精神的に追い詰められていく。
最終盤で必殺の「激旺」を放つも、関林の「受け返し」の技術によって頭部にダメージを負って膝をつき、そこへ渾身のパワーボムを喰らい、脳震盪を起こして意識を失い敗退。
プロレスに全てを捧げて超実戦型のプロレスを完成させた関林と、今の相撲を見限り古代相撲と称して他の戦闘技術に手を出した鬼王山、互いの持つ格闘技に対する信念の差が相手の技を打ち破った形での決着となった。
当初は関林を「八百長野郎」とバカにした発言をしていたが、敗北を経てからは関林の実力を素直に認めるようになっている。
余談
- 鬼王山と関林の仕合は、拳願絶命トーナメント1回戦終了時点で行われたアンケートで、ベストバウト第1位に選出された。
- 彼のモデルは「20世紀最後の怪物」と称された元大関の雅山。鬼王山が十両でありながら大銀杏を結っていないのは、雅山のエピソードのオマージュとの事。