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鬼王山尊

きおうざんたける

鬼王山尊とは、裏サンデー連載の漫画『ケンガンアシュラ』の登場人物である。
目次 [非表示]

「最古」にして「最新」すなわち、最強。誰も俺には敵わねえよ。


プロフィール編集

所属企業禍谷園(企業序列 14位)
身長194センチメートル
体重159→162キログラム
拳願仕合戦績7勝0敗→19勝1敗
企業獲得資産221億1610万円
年齢20歳
誕生日7月28日
尊敬する力士元横綱 高値乃花
好きな漫画今日から俺は!!
異名『土俵の喧嘩屋』→『不良関脇』→『大関番長』


概要編集

ケンガンアシュラで開催された拳願絶命トーナメントにおける、禍谷園代表闘技者。

三子山部屋所属の力士番付十両。本名は川村尊で、三兄弟の末弟。兄は双子で、大相撲史上初の双子横綱。彼自身もトーナメント前には十両で全勝優勝を果たし、来場所には幕内への昇進がほぼ確定している。


鼻っ柱が強く粗暴な性格で、「出稽古」と称してジムなどに殴りこみに行くなど素行が悪く、兄たちの前で話が出ること自体がタブーとされる。

トーナメントでも化粧回しの上に綱を締める(横綱だけが許される行為)という不遜な恰好で入場している。

プロレスラーをショーをするために鍛えていると見下しており、トーナメントの対戦相手である関林も「八百長野郎」とバカにした発言をしている。

一方、危なっかしい行動を取る社長秘書秋山桜の面倒を甲斐甲斐しく見るような優しい所もある。


後述する戦闘スタイルから現代相撲を否定しているが、実のところ相撲については人一倍愛着を持っているとの事(原作者曰く生粋の相撲馬鹿)。


戦闘スタイル編集

戦闘スタイルはずばり相撲。

素行の悪さとは裏腹に相撲の鍛錬は一日たりとて欠かしておらず(作中の説明より)、強靭な足腰に裏打ちされた凄まじい攻撃力を誇り、張り手は鉄砲柱を数発でへし折ることが出来るという。

自身と同じくらいの体格を誇る関林を片手で投げ飛ばすほどの怪力と、ヘヴィー級レスラーを一撃で昏倒させる関林の逆水平による連打を食らっても全くひるまないタフネスを兼ね備えている。


  • 「古代相撲」

幼少時から伝統的な相撲で自由な攻撃が許されていないことに疑問を持っていた鬼王山が、最古の相撲の歴史にまで考えて辿り着いた、「原初の総合格闘技」としての相撲。

「原初の総合格闘技」ということで、現代の相撲では禁じ手とされる殴り・蹴りを使用する。その打撃は西品治明から「一朝一夕で身についたものじゃない」と評された。

特に強靭な足腰から繰り出されるハイキックは関林の意識を一瞬奪うほどだが、短期決戦に特化した現代力士の肉体で使用するには不向きで、スタミナを大幅に消耗する両刃の剣でもある。

現代相撲を否定する戦闘スタイルであることから、温厚な性格で知られる長兄の龍王山堅さえ、「相撲への冒涜」と額に青筋を浮かべながら評している。

龍王山が評しているとおり力士(正確には現在力士)らしからぬ邪道の戦い方であり、鬼王山が『土俵の喧嘩屋』と呼ばれている所以も単純な強さの他に、この戦い方をすることも含まれているのだろう。


  • 激旺(げきおう)

必殺技。

重心を極限まで下げた姿勢から、鍛え抜かれた脚力を利用して繰り出す変形ぶちかまし。攻撃は前方限定になるが通常のぶちかましと比べてスピードは2倍、威力は4倍に達する。

射程距離は土俵の直系に等しい4.55メートル。

最も得意としている技が古代相撲ではなく現在相撲の技であることから彼の本質が生粋の相撲馬鹿であることが窺える。


作中での活躍編集

トーナメント1回戦では関林ジュンと対戦。超タフネスを持つ関林を自身の攻撃で終始圧倒するが、ノーガードを貫かれながらそれでも倒せない関林に苛立ちを覚え、戦いの中で彼自身の相撲への思いを「相撲を愛していない」と完全否定されて激昂、精神的に追い詰められていく。

最終盤で必殺の「激旺」を放つも、関林の「受け返し」の技術によって頭部にダメージを負って膝をつき、そこへ渾身のパワーボムを喰らい、脳震盪を起こして意識を失い敗退。

プロレスに全てを捧げて超実戦型のプロレスを完成させた関林と、今の相撲を見限り古代相撲と称して他の戦闘技術に手を出した鬼王山、互いの持つ格闘技に対する信念の差が相手の技を打ち破った形での決着となった。

なお仕合前にアダムが「あのSUMO WRESTLER(スモウレスラー)は強えのか?」と西品治明に訪ねた直後、そこに現れた若槻武士のことを一目見て底知れぬ強さを感じていたのが、勝敗の暗示となっていたようである(この時の鬼王山が真の強者なら、尋ねるまでもなく「強い」と感じているはずなので)。


当初は関林を「八百長野郎」とバカにした発言をしていたが、敗北を経てからは関林の実力を素直に認めるようになっている。

トーナメント終了後は、敗北によって心境が変化したようで古代相撲を封印し、現代相撲の修行に精を出すようになる。


そもそもの話だが、単に強くなりたいならむしろ総合格闘技や色んな格闘技に手を出せばいいのに、尖ったスタイルの相撲に拘っていると言う矛盾がある。

どの格闘技を選ぶかは人によるが、これが最強の格闘技だと信じた、この格闘技が好き、この格闘技で強くなりたい、この格闘技で王者やチャンピオンになりたい、など何かしらの拘る理由があるはずである。

それなのに、相撲をベースにしておきながら後付けで他の競技に手を出した結果、相撲の頂点に手を伸ばしもせず、かと言って相撲をやめて他の道で頂点を目指したりもしないのは中途半端と言われても仕方がない。

自分は相撲に拘っているのに、真摯に鍛練を積まず上を目指さないと言う矛盾を突きつけられ、鬼王山は自分と向き合い、自分が選ぶべきスタイルをもう一度考え直す時が来た。



続編となるケンガンオメガでは千葉貴之との仕合に登場、真っ当な相撲技で圧勝するが、対抗戦の日程が場所中であったため『煉獄』との対抗戦の代表闘技者にはなれなかった。その際、異名も『土俵の喧嘩屋』から『不良関脇』に変化している。力士の番付も当然関脇に上がっている。

煉獄との対抗戦の2年後には大関に昇進しており、異名も『大関番長』に変化している。時価総額が約五十億のコミック社の買収権を賭けた拳願仕合で、十鬼蛇王馬と対戦。鍛え直した現代相撲の技を以て、王馬と互角に渡り合うも、最後はネイキッドチョークを外し切れずに敗北。しかし、意識を失って尚地に伏せることなく立ち続けており、力士としての矜持を見せつけた。


余談編集

  • 鬼王山と関林の仕合は、拳願絶命トーナメント1回戦終了時点で行われたアンケートで、ベストバウト第1位に選出された。
  • 彼のモデルは「20世紀最後の怪物」と称された元大関の雅山。鬼王山が十両でありながら大銀杏を結っていないのは、雅山のエピソードのオマージュとの事。
  • トーナメント期間中は根津マサミ河野春男といった同年代の闘技者たちと一緒に観戦していることが多い。
  • 何気に異名が変化した数少ないキャラの一人であり、鬼王山を除けば呉雷庵しかいない(その雷庵も変化したというよりも本来の異名が途中から明かされたといった方が正しい)。

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ケンガンアシュラ ケンガンオメガ


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