CV/西尾徳
概要
ツノザメの能力を持ったゴルゴムの改造人間。
五万年前の文明破壊を目的とした戦いにおいて瀕死の重傷を負った四人の兄弟怪人たちを一つに合体させて生まれた合成怪人で、その名残として体の所々に目や口、内臓器官らしきものが見え隠れしたグロテスクな外見をしている(ちなみに合成怪人といっても、ゲルショッカーの怪人 とはその意味合いは異なる)。
本格的な活躍は映画『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』からであるが、それに先駆けて既にTV本編の第11話において長き眠りから目覚めていた。しかし、食糧事情により大神官ダロムによって強制的に冷凍睡眠させられていた。
その後、第36話において再びその姿が確認されたのを皮切りに、映画『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』において遂に復活したシャドームーン指揮の元、北海道・夕張市の大地の奥深くに眠る無限のエネルギーを利用して世界征服の拠点ともいえる『ゴルゴム帝国』建設の為の作戦の作戦補佐役として再び活動を開始し始めた。
そして計画の一端として都市計画の専門家である牧野博士を拉致し、彼に『ゴルゴム帝国』の都市を護る守護神の巨大ロボット「U-BAROT」を制作させる任務を担っている。
ちなみにTV本編では弱気な態度をみせていたが、シャドームーンのカリスマに当てられたのか、映画ではTV本編の態度が嘘だったような獰猛な性格(本来の性格?)に変貌している。
能力
体に生えたカッター状の鰭をブーメランのように飛ばして敵を攻撃でき、水中を高速で泳ぎ回る事ができる。
また、BLACKの強化皮膚・リプラスフォームを容易く噛み千切る事ができる程に顎の力が強く、サメの怪人だけあって例え歯が抜け落ちても瞬時に何度でも生え変わる事ができる。
最後
シャドームーンの罠を退けた後、牧野博士たちを救出にゴルゴムのアジトへと乗り込んできたBLACKにアジトを破壊された後、川べりで最後の決戦に突入。
激戦の末、最後は『ライダーキック』を受け爆散、消滅した。
『恐怖!悪魔峠の怪人館』に登する場その他のゴルゴム関係者
U-BAROT
ゴルゴムが世界征服の拠点として夕張市に建設した『ゴルゴム帝国』の都市を護るために製造していた巨大なガードロボット。
凄まじいパワーを誇っており、仮面ライダーBLACKでも太刀打ちできない程に強力な存在になる予定であったが、完成目前で製作を強要していた牧野博士が脱走した為に頓挫してしまい、更にその後のツノザメ怪人とBLACKとの戦いの最中に基地が大爆発した際に巻き込まれて大破してしまった…。
ゴルゴム戦闘員
ゴルゴムに所属する戦闘員で、黒いフルフェイスヘルメットで素顔を覆い隠してはいるが、体は普通の人間と大差ない。
彼らが改造人間なのか、それともただの強化人間なのか、はたまた金で雇われたごく普通の人間なのかは定かではない。
劇中ではゴルゴムのシンボルマークが刻印された武装が施された戦場用のジープに乗って制圧した夕張市の見回りを担当していたが、南光太郎やBLACKとの戦闘は行っていない為に詳細は不明である。
なお、映画以外にもTV本編の第43話にも登場している。こちらでは全身をはっきり見せており、光太郎と格闘している。
余談
「U-BAROT」は夕張市の石炭の歴史村の施設の1つである『ロボット大科学館』内に設置されていたロボットそのものが使用されている。ちなみに財政破綻した夕張市の観光政策の迷走の象徴の1つとして「U-BAROT」が取り上げられたらしい。
なお、2008年にロボット大科学館の解体と共に「U-BAROT」も解体され、現在は実物を拝見することは出来ない…。ちょっと寂しい気がする…。
ツノザメモチーフとあるが実際のモチーフはミツクリザメである。アルマジロ怪人のように元がマイナーだったり、トゲウオ怪人のように強そうな語感を選んでネーミングを変更したりすることはゴルゴム怪人には珍しくない。