二度目の人生を異世界で
にどめのじんせいをいせかいで
概要
作者は「まいん(mine_time2010)」氏。なろう系の異世界転生物だが、主人公である功刀蓮弥は94歳という年齢での大往生を迎える事、幼女の神様にお願いされての転生である所が他の作品との導入の違いだろう。
(トラックに轢かれたり、何者かに殺されたりするような転生ではない)
原作者の差別発言と炎上
2018年秋にテレビアニメが放送予定、だったのだが、原作者がtwitterで本作執筆前にしてきた、中国を「虫国」「蟲国」、韓国を「姦国」「姦国という世界最悪の動物」と呼ぶ等の差別発言が発掘され炎上。
生前に中国の黒社会で活動し、世界大戦で3000人以上を斬ったという主人公の設定についても問題視された。
原作には書かれてないが、主人公が戦争に参加していたであろう年代と、膨大な人数の人斬りを行った事からの考察から日中戦争で非戦闘員を大量殺害したとされた。
日本は第二次世界大戦当時、日中戦争も継続しており(この戦争を含む大東亜戦争、太平洋戦争は第二次世界大戦の局面の一つである)、日本刀が猛威をふるったのは中国でであった。
実際、史実においては中国において民間人、捕虜も殺害することで日本刀による大量斬殺(一説には100人以上)を行った日本軍人についての証言があり、上記の批判はそこから論証・援護されている。
炎上は中国発であった。その内容が日本語版twitterで解説された結果、それが日本でも広がった形である。批判の声は強く、単にソシャゲのガチャについてつぶやいたツイートにも追求のリプライがつく程であった。
作者は手動で過去ツイートの削除もしていたようだが当然これで収まるはずもなく、炎上は継続。
アニメ版のメインキャストをつとめる予定であった声優のtwitterアカウントにも役を降りるように求めるファンの声が寄せられた。その後声優陣やその所属事務所から降板した旨が次々と表明され、各種ニュースサイトでも大々的に取り上げられる事態に発展した。
原作者から謝罪コメントは出されたものの具体的な内容には触れず「行きすぎた内容」「多くの方に非常に不快な思いをさせてしまう」「不適切な表現」といった曖昧な文面だったため、これも批判される事となる。
その後、批判された該当箇所のネット版での公開停止や表現の精査を行い、そして一定期間後twitterアカウントを削除する旨が原作者ツイッターで語られた。書籍版についても修正するべき箇所を修正できないか出版社側と話し合うとも表明されたが……
この騒動を受けて、紙媒体版を刊行しているホビージャパン(HJ文庫)は、2018年6月6日、これまで刊行されていた分、全18巻の出荷を見送ることになった。特に最新18巻は2018年5月24日に刊行されたばかりであった。
そして同日夜、アニメ版の公式サイトにおいてアニメ版の制作および放送中止が発表された。