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笑気ガスの編集履歴

2018-06-24 20:26:21 バージョン

笑気ガス

しょうきがす

笑気ガスとは亜酸化窒素の別名。吸入した者に多幸感を与える作用がある。

概要

1772年にイギリスの化学者ジョゼフ・プリーストリーによって発見された気体で亜酸化窒素(N2O)と名付けられた。

発見当初は吸入すると酔ったような感覚に陥ることから、パーティーグッズとして用いられていた。


1795年に同国の科学者ハンフリー・デービーがパーティーで使用していた者が、打撲を負っても痛がらない様子を目撃したことから麻酔として使用することを思いつき、実験を行って麻酔効果があることを証明した。


使用者が笑ったような表情に弛緩することから、笑気(laughing gas)と呼ばれるようになったといわれる。


近年、抗鬱作用についても研究されているが、後述の問題から一般販売が制限されている。

麻酔として

全身麻酔として用いられるが、100%の濃度で吸入させても完全に麻酔することはできず(窒息してしまう)、どちらかというと鎮痛効果を目的として他の麻酔と併用される。

また恐怖感を薄れさせる効果もあることから、歯科麻酔としても用いられる。


手術で使用した際は、血液溶解度が高く体内に拡散しやすいので、使用中止後、速やかに酸素100%を吸入させる必要がある。

現在では、術後に不快症状を引き起こすことと、温室効果ガスであることから使用頻度は減ってきている。

工業用として

ナイトロシステム(ニトロとしてエンジンのブースト用および、食材をムース状に加工する添加ガスとして用いられる。

薬物として

吸入後、多幸感が得られ陶酔状態になるが、吸入し続けないと効果が速やかに無くなるため、かつては大きな副作用はないといわれていた。

しかし、2011年頃からイギリスで「風船ガス」「シバガス」という商品名で流通し、脱法ドラッグとして乱用する者が増加し、その結果、一時的に意識不明に陥るだけでは済まず、ひどい場合には半身不随になったり、窒息事故死する者まで現れ社会問題となった。

あはははははは車輪になってる自転車のあははははは

日本でも自転車パンク修理用という名目で取引され、乱用する者が現れたために、2016年に医薬品医療機器法に基づき指定薬物に指定され一般販売は禁止されている。


フィクションとして

上記のように欧米では古くからパーティーグッズ、歯科麻酔として用いられた歴史があり、創作作品の劇中でも使用する描写が数多く見られる。


マイナーではあるが、海外では使用している女性に対するフェティシズムも存在する。


なお日本のフィクションに登場するものは笑いガスという名で登場する場合があり、実際のこのガスとは異なる独自のものとして扱われることも多い。

関連タグ

化学 窒素 ガス

歯医者 歯科 麻酔

ニトロ 薬物 脱法ドラッグ

笑いガス

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