怪盗セイント・テールの登場人物。最終決戦編のキーキャラクターのひとり。
聖華市にオープンした占いハウス「パンドラ」の占い師。
プロフィール
年齢 | 11歳 |
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CV | かないみか |
概要
怪盗ローズマリーの養女。怪盗ローズマリーと怪盗ルシファー(芽美の母)との因縁から、セイント・テールに目をつける。
ローズマリーを実の親のように慕っており(というか、ほぼ共依存関係にある)彼女の言葉と行動に服従している少女。その事もありローズマリーの復讐に加担している。
その過程でセイント・テールの存在を知る。のち自身が営む「裏の商売」を邪魔された事に憤り、セイント・テールと対立する事になる。
占いと催眠術の使い手でセイント・テールすらも手玉に取るほど。ローズマリーの命令に従い、セイント・テールやアスカJr.を苦しめた。後述する性格や感性も伴い11歳にしてその境地に至っているという末恐ろしいドSロリである。
勝気でかなりませた性格。良心の呵責を感じない悪い意味での無邪気な性格でもある。
セイント・テールが最も嫌う「街の人々から大事なものを取り上げて、その手の届かない場所へと売り捌く」事を大事な商売(自分たちが世の中で生きるための手段)とのたまう生粋の生業盗賊。
セイント・テール(芽美)の怒りに対して「盗まれる者が悪い、守れない者が悪い」としており自身が盗むことに関しては良心の呵責などカケラもにじませない。
当初は同じ「怪盗」である事からセイント・テールを同じ穴の貉のように考えていたが、それを否定された事によって、芽美の持つ(あくまでも真珠の主観の上での)偽善性に対して反発を持つ。
そして「商売」を邪魔された事を義母であるローズマリーに進言し、彼女に「普通に生きているルシファーよりもその娘を痛めつけた方が、ルシファーに対するダメージが大きい」と判断させた。
のちに催眠術を駆使して聖華の人々に「人々の大事なものを盗んでいるのはセイント・テールである」という暗示を広め、セイント・テールを聖華市民の敵に貶めた。この事で見事にセイント・テールをおびき寄せることに成功し、ローズマリーと共謀して「セイント・テールの正体をアスカJr.の前に晒す」事を成功させ芽美の大事なものを叩き壊す目論見を見事に果たした。
しかし、その後さらにセイント・テールをいたぶる目的でアスカJr.を拉致し続けた事で、彼女の「最後の闘い」の舞台をお膳立てしてしまう。
ある意味では「少女らしい」一面(悪い意味で、だが)もあり、セイント・テールがアスカJr.に対して送り続けてきた予告状を「ラブレターでしょ、ソレ」と言い切った。(そしてアスカのドンカンぶりに「やーね、男って」と嫌悪を示した)
真珠にしてみれば、それはアスカJr.に対して「遊ばれている事」を自覚させるための彼自身の無能ぶりを叩きつけ心を斬り割くための残酷な言葉であったが、ドンカンキングにしてしっぽ一筋のアスカJr.は「ラブレター」という指摘の方に反応してしまい芽美を「神の御前で捕らえた」事で許してしまう。
結果、ローズマリーは芽美とアスカJr.の様に毒気を抜かれてしまい「私にも何があっても受け入れてくれる人がいてくれたら」と独白しながら復讐を断念。真珠もまたそれに従い聖華の街をあとにした。
余談
立川恵の連載デビュー作である『熱烈台風娘』のライバルお嬢様キャラであるライハに似ている。ライハもまた操魂術という、狙った対象を思いのままに操る能力を持ち、親思いという側面がある。(ただしライハの操魂術は無機物限定であり、彼女の親は父親で学園の理事長)
ちなみに他者の物を奪い壊す事を「生きるための大事な商売」とする真珠の考えは、作者の後の作品である『夢幻伝説タカマガハラ』において、同作にて示される「共生」というテーマを語る上でのキー概念(アンチテーゼのひとつ)にもなっている。