概要
中国王朝の一つ、大清帝国の清朝末期である1900年におこった争乱である。
1890年代にドイツ帝国の支配下にあった山東省で排外活動を行っていた秘密結社『義和団』を、清朝が支持して欧米列強に宣戦布告を宣言したことで発生し、暴徒化した義和団や腐敗した清朝による弾圧に、多くの外国人・中国人が巻き込まれた。
騒乱は翌年には朝廷と諸国間で北京議定書が交わされ合意には至ったが、歳入の数倍(利息込では10倍強とも)にも及ぶ賠償の支払いは帝室への致命傷となるに値し、以後の東亜の動乱の歴史に於けるターニングポイントとなった。
フィクションにおける影響
当時の複雑な社会的、政治的混乱などの背景もあり歴史的には未だ評価が定まっていない事件だが、既に近代化の始まっていた時代に拳法集団から興った秘密結社が、外国勢力を国家の為に打倒せんと立ち上がり、国家により弾圧されるに至った事から武侠小説などに与えた影響は多大な物が有る。