概要
ソドー島の鉄道の局長。
この島にやってきたころは、まだ鉄道技師だった。
第1シリーズから8シリーズまでは彼がこの鉄道全てを経営していた。
9シリーズからはスカーロイ鉄道はミスター・パーシバルに任せている。
実は運転が下手で蒸気トラックのエリザベスから運転を教わった。
仕事に厳しくイタズラや怠慢や慢心が原因で事故やトラブルを引き起こした機関車などには毅然とした態度で叱りつけ、あまりに度が過ぎる場合には謹慎や別の仕事場への配置換えなどの厳罰を与える事も厭わない。それらはソドー島の機関車一台一台に「誰かの役に立つ存在になってほしい」と考えている証であり、実際に手柄を挙げた機関車に対しては積極的に称賛したり、褒美として専用の支線や新品の部品をプレゼントする。また、一度失敗を犯して罰を与えた機関車に対しても、処遇中に汚名を返上する活躍を果たしたら、罰を軽減したり、解除するなど寛大な処置をとる。
その為、トーマス達は勿論、ゴードン、ジェームスやサー・ハンデルの様な自惚れ屋や我儘な性格の機関車や、捻くれた性格の持ち主が多いディーゼル機関車達も彼に対しては頭が上がらず、畏怖と尊敬を抱いている。
アニメ版
CVはこれまで4代担当しており、声優が変わる度に性格が微妙に変化している。
宮内幸平(第1-4シーズン)
初期のハット卿は割と明るく、ヘンリーがトンネルに閉じ込められた時は「腰に負担がかかる」と救出を手伝わなかったり、ディーゼルが言い放った他の機関車達の悪口に笑いを堪えたりするシーンがあるなど少々お茶目な一面があった。ちなみにこの頃のハット卿は厳しいところはあるものの悪意がない限り事故や失敗しても怒ることはなく、比較的寛大な性格で、トーマスがイタズラをして穴に落ちた時も、優しく声をかけて反省を促すシーンがある。
青野武(第5-8シーズン)
お茶目な宮内版に比べ、打って変わって仕事上では重々しく厳しい性格になっており、当事機関車に責任がない事故でも厳しい態度を取り、叱る時の口調も皮肉を含んだやや陰険なものとなっている。さらに「役に立つ機関車は口答えなどせん」と機関車の意見を度々聞かない事もあった(それが原因で後々大問題に発展する事も少なくなかったが、その際も機関車に対しちゃんと詫びを入れる事もめったにない)。前声からの口調の差ががとても激しいためビックリした視聴者も多かったと言える。
納谷六朗(長編第2作-第17シーズン、第18シーズン)
この頃のハット卿は引続き厳しい部分はあるものの、青野版に比べると、大分落ち着いており理不尽な事は言わず、逆に褒めるべき所はきちんと褒める。またミスなどで遅刻を起こした機関車に対し、「君のせいで、鉄道に混乱と遅れが生じたぞ!」と叱る事が多くなった。
田中完(長編第9作、第18シーズン終盤、第19シーズン-第21シーズン)
比較的宮内版に近いキャラクターになる。しかし今までのハット卿とは違い、抜けた一面が目立つようになり、ある時は雪まみれになったり、別のある時は(慣れない)最新機器に手を出して大ポカをやらかしたりと、ハット卿自身が事故を起こしてしまったり、鉄道に混乱と遅れを生じさせてしまう事態を招く機会が増え、それに伴い、機関車達から白い目で見られるなど、宮内版とは違う意味で茶目っ気ある人物になった。
原作でのハット卿
原作ではアニメ版と違い、呼び名がふとっちょ重役。またはふとっちょの局長と呼ばれている。またハット卿が原作では3人登場しており、初代トップハム・ハットが上記のエンジニアである(時代設定が良くわからないTVでは代替わりが無いのでずっと初代)。彼の死後、息子チャールズ・トップハム・ハット2世が2代目となる。親とは違い、毛が生えている(原作番外編では初代も僅かながら毛が生えている)。彼の手によってちんまり鉄道が共同建設される。その後チャールズがこの世を去り、初代ハット卿の孫スティーブン・トップハム・ハット3世が3代目局長となり、現在に至る。