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バトラの編集履歴2018/08/12 21:58:32 版
編集者:dino
編集内容:劇中の行動について追記

概要

1992年に公開されたゴジラvsモスラに登場した怪獣。

別名戦闘破壊獣、破壊魔獣。

その名は「バトルモスラ」の略であるとされる(実際にこの名称で発売された商品もある)。

「黒いモスラ」とも呼ばれるモスラの亜種であり、モスラと同様に地球の守護神というべき存在であるが、『守護』を目的とするモスラとは相反し、害となるものを『破壊』して地球を守ることを目的としている存在である。

データー

幼虫

全長:90メートル
体重:2万トン

武器

  • プリズム光線A:眼からの光線
  • プリズム光線B:角からの光線。1部書籍では放電攻撃とされている。

成虫

全長:180メートル
体重:3万トン
飛行速度:マッハ2.5

武器

  • プリズム光線:幼虫時より遙かに強化されている。眼からのみ発射。

体色は黒を基本とし、随所に赤や黄色がちりばめられ、羽には赤い稲妻模様が刻まれている。硬質な外骨格に包まれており、モスラの様に鱗粉を武器にする事は出来ないとみられる。

触覚ではなく角を持つが、成虫になると飛行の邪魔にならないよう退化する。また肢がモスラよりもずっと長い。

幼虫の時でも光線を放ち、ゴジラと互角に渡り合うなど、モスラに比べて、より攻撃的な能力を持つ。

誕生の経緯

一万二千年前、地球の先住民族のコスモス達の文明時代では気候を自在に操る機械が発明され地球生命を脅かしたため、文明を滅ぼそうと地球自らが生み出した怪獣である。

その当時のモスラと同じ卵から生まれたモスラの双子であることが、インファント島の遺跡にあった壁画から示唆されている。

バトラはコスモスの築いた古代の文明を攻撃し、コスモスの守護神であるモスラと戦闘。最終的に北の海に封印されたが、その際の気候操作機械の破壊によって大洪水が起こり、地表のほとんどが海中に没し、モスラと共に高い山に避難した一部のコスモスを残してコスモスの文明は滅びた。巨大隕石の落下による汚染が引き金となり20世紀に復活する。

このように一万二千年前と現代に出現したバトラは同一個体で、壁画を見るにモスラとは成虫で戦ったはずだが、復活した時幼虫だった理由は不明。

あるいは幼虫・成虫というのは便宜的な呼び名で、陸戦や海戦をする時と空中戦をする時とで形態を切り替えられる怪獣なのかもしれない。

劇中の行動

復活したバトラはモスラをめがけて日本を通過。能登半島沖で受けた航空自衛隊のF-15のミサイルをものともせず地中に潜り、名古屋に出現し名古屋城を破壊(「モスラ対ゴジラ」におけるゴジラの名古屋城破壊シーンのオマージュ)。名古屋テレビ塔付近で陸上自衛隊の74式戦車部隊と戦い、角と目からプリズム光線を発射し多数を撃破。直後に到着したツインメーサータンクと92式メーサー戦車の攻撃にも大きなダメージを受けることなく、破壊を続ける。テレビ塔を倒して再び地中に潜行後は、フィリピン沖に出現。コスモスを守るためにゴジラの気を引いていた、孵化したばかりのモスラに襲い掛かろうとして、ゴジラの怒りを買ってしまい、モスラそっちのけで、海底にて激しく戦う。しかし、戦闘の衝撃がマグマ層に影響を与え、活動を開始した海底火山にゴジラ共々飲み込まれる。だが、バトラはモスラが羽化して成虫になろうとしている頃に姿を現し、海上で成虫となり再びモスラの元へ向かう。

横浜みなとみらい21でモスラと激しく戦いこれを撃墜、続いて先のマグマ層の活性化で噴火した富士山から現れたゴジラを迎撃。一時は瓦礫の下に押し込めたが、油断して返り討ちにあい、あわやというところでモスラが加勢。次いでモスラの苦境に助太刀し、ついにモスラと共にゴジラに挑み、これを戦闘不能に追い込んだ。その後、モスラに自分の本来の使命を伝え、モスラとともにゴジラを空輸しようとするが、ここで突如ゴジラが復活、喉笛に咬みつかれて黄色い体液を大量に流す。これが致命傷となるが、ついにゴジラを離さず北の海へと運び出しそこで絶命、ゴジラと共に北の海深く沈む。

本来の復活の目的は後に地球に飛来する巨大隕石(後のスペースゴジラであったという説もある)の衝突を回避する事であったが、ゴジラに倒されたために、モスラが代行した。

成虫時はこの隕石破壊や、上記の文明を滅ぼそうとする等、反撃を気にしなくても構わない一方的な破壊を主眼としているためか、ゴジラの放射火炎にも殆どダメージ受けない程の防御力を持っていた幼虫時に比べ、成虫時は耐久力に難がある。但しゴジラの放射火炎の直撃回数は六回と、前作のキングギドラ(四回)よりも多い。また、敵の背後のビルを崩したり、もぎ取った観覧車を叩きつけたりと、戦闘技術はモスラよりも高いようである。

蛹の状態は存在せず、幼虫の状態から閃光とともに一瞬にして成虫に変態した。その成虫化の様子は、ユスリカの蛹が尾を上下に振りながら水面を泳ぎつつ羽化する姿を彷彿とさせるものである。設定ではモスラが完全変態を行うのに対し、バトラは不完全変態を行うとされており、コミカライズ版では変態の際に残した抜け殻が発見されている。

(もっとも、一部の昆虫は幼虫の皮膚がそのまま硬化して蛹になるものもあり、劇中の描写では『マグマの熱エネルギーを利用して一気に変態した』とも取れる事から一応は完全変態の可能性もある。)

小説『プロジェクト・メカゴジラ』では直接の登場は無いが、ゴジラの背鰭の残骸に付着していた蛾の遺伝子を持つ「M細胞」を持った怪獣として存在が示唆され、日本の新興宗教団体が経営する孤児院で暮らす超能力を持った子供達によってバトラと名付けられた。

無敵と思われたゴジラにまともなダメージを与えるほどの力を持つことからゴジラに対抗し得る戦力として期待され、2030年代に調査隊が結成されたものの、アマゾン川を下る毒虫のような影を見たという報告以外有力な証拠はなく、発見には至らなかった。

そして2048年に地球連合と接触したモスラの民の巫女、リラによって実在する怪獣であることが語られ、2037年に地球に接近して来た妖星ゴラスを感知したことでモスラよりも先に目覚め、ゴラス迎撃に向かったが、ゴラスを破壊するためのエネルギーを探し求めていたゴジラと交戦し倒された(恐らく捕食された)とされている。

ゴジラに対抗できる程の実力者であるならば、当然その内に秘めたエネルギーも膨大であったはずであり、ゴジラはそれを知ってバトラを狙ったのではないかとされている(一方のバトラも同じことを考え、ゴジラのエネルギーを利用してゴラスを破壊しようとしたという考察も示されている)。

モスラとはつがいの関係にあり、2匹で戦えば上手くいけばゴジラすら倒せる、少なくとも縄張りである南米は防衛できるとまで言われる。

また、モスラとの間にはすでに卵を作っている。

余談だが上記の通り人類の前に初めて姿を見せた時は幼虫である。

この時すでに卵を作っていたとすると、原作版のように成虫から幼虫へ移行できるのかもしれない。

余談

  • 鳴き声はラドンの流用。
  • 劇中の行動から「ツンデレ怪獣」・モスラとセットで「リア獣」とも呼ばれる。
    • 『プロジェクト・メカゴジラ』では本当にモスラのつがいで子持ちのリア獣となった。

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