概要
1990年にタイトーが業務用作品として発売した縦スクロール方式のシューティングゲーム。同社が開発したアーケードゲーム用基板「F2システム」を使用した9作目の作品でもある。
アメリカの西部開拓時代を思わせる世界観と古風な銃器をモチーフにした兵器群のデザインが印象的で、本作のプロデューサーを手掛けた元アニメーターの仙波隆綱氏による印象的な演出の数々も本作を語る上では外せない。
また、プレイ内容に応じて内部ランク(難易度)が上昇する仕様もよく取り沙汰されるが、ファンの間で実しやかに言われ続けた「自機のショットが画面外に出ることで難易度が上昇する」という噂は開発スタッフにより否定されている。
ストーリー
22世紀初頭。宇宙開拓時代を迎えた人類はかつての西部開拓時代を思わせるゴールドラッシュの流れに乗り辺境の惑星への入植を開始。そんな開拓惑星のひとつグロリアでは、人々が夢と希望に胸を膨らませながら開拓を進めていたが、グロリアの金の匂いを嗅ぎつけた宇宙賊ワイルドリザードの襲撃により多くの住民が殺害され、生き残った人間も奴隷として過酷な生活を強いられていった。
そして西暦2120年。衛星軌道上の宇宙ステーションに居たために難を逃れたジェイ・リバティとフリーダム・ケネディの2人は戦闘機・デスペラードを駆り、ワイルドリザードの跋扈するグロリアへと降り立った。
ゲームシステム
パワーアップ
ショット
横一列に並んで突進してくる5機のアイテムキャリアを全て撃破した時に出てくるコインを5枚集めることでショットが一段階(最高第6段階まで)パワーアップ。一部のステージでは回転するコインが出現し、コインの表が出た時に取得するとショットがフルパワーになり、ボムのストックもフル補充される。ただしミスするとショットは1段階パワーダウンしてしまう。
ボム
ボタンを押すと衝撃波が走った後にその軌跡をなぞるようにして絨毯爆撃のような爆風が炸裂し、爆風内の敵にダメージを与える。爆風の軌跡はある程度コントロール可能で、レバーの入力とは逆方向に撃ち出される。地上の敵を撃破した際に出てくる金塊を25個集めることで一発分(最高5個まで)のボンバーがストックされ、ボムのストックが貯まる前に撃つことも可能だが、個数相応に威力と攻撃範囲が激減してしまう。
その他
最終ボス・キングリボルバー戦は6発の弾数制限の下での一騎討ち。このシーンに限り自機は3発まで攻撃に耐えられるようになる(ボスに接触した場合は一撃死)。ボスの周囲を回転するシールドが停止した際に隙間を狙ってボスに命中弾を与えるとグッドエンドとなるが、全弾を外す、ボスに接触、時間切れでバッドエンド確定となる。
家庭用移植版
1997年にエクシングエンタテイメントより発売。『アーケードギアーズ』と銘打った同社のシリーズの中の1作となるが、お世辞にも再現度は良いとは言えず、本作のファンの不興を買った。ちなみにトライアングル・サービスの代表取締役社長・藤野俊昭氏が移植に関わっていたことが後に判明している。
PS2版
2005年に発売された『タイトーメモリーズ 下巻』に収録。一定の条件を満たさないと本作で遊ぶことはできないが、後に発売された廉価版では始めから遊ぶことが可能。再現度は概ね良好だが、『タイトーメモリーズ』収録タイトル共通の問題として操作に若干の遅延が発生するバグが確認されている。
関連動画
プレイ動画
関連タグ
ノーマルタグ
関連作
- メタルブラック(ダミーストーリーが本作の続きになっていた。その名残なのかOPに『PROJECT GUN FRONTIER 2』という表記がある。しばしば誤解されるが、この作品同士の世界観の繋がりは一切ない)
- バトルガレッガ(内部ランク、アイテムによるパワーアップなど本作をリスペクトしているのが見受けられる)