鬼門とは、陰陽道で"鬼(=災厄)が通る"とされる通り道のことである。
概要
鬼が、一定の空間に侵入する際に用いるとされる通り道。
その裏である南西、すなわち坤(ひじつじさる)は裏鬼門と呼ばれ、鬼門と対を成す死角の通り道とされる場合もある。
ゆえに日本では、古来から『鬼門封じ』のまじないが盛んであり、近寄れば災いに遭うとされて徹底的に回避されるよう習慣が付いた。
また都市を建造する際にも、艮や坤の方角の端には必ず寺社仏閣を建立し、鬼門から容易に鬼が侵入しないように仕向けていた。
また言葉の表現としても用いられ、「迂闊に近づくと危ない場所・事柄」を意味するようになった。
創作での扱い
和製ファンタジー、特に退魔系のストーリーにおいては鉄板ネタの一つに上がる。
単に鬼の通り道としてではなく、ラスボス級の妖怪を呼び寄せるための門といった解釈が多く、その表現も巨大な城門や鳥居といったものが多い。