概要
蝸牛くも氏のライトノベル「ゴブリンスレイヤー」に登場するキャラクターの一人。そしてゴブリンスレイヤーをただのファンタジーモノとナメて掛かった読者・視聴者にここの世界がどういうものかを刻みつける役目を背負った哀しき人。
初出はラノベ小説版。その後漫画版、アニメ版でも登場している。
しかし、やる夫スレ版ではそもそも描写が無く、いたとしても「(二人を除いて)全滅した新米PTメンバー」として一括りでナレ死している。
PTメンバー及び巣穴の戦力が全滅した後の洞窟内から始まったやる夫スレ版と違い、原作小説らは女神官が彼女ら新米PTに招待され、そして全滅し、女神官がゴブリンスレイヤーに救われるまでが綿密に描かれ、各メンバーの優しい世界なバックボーンなども描写されたため、余計彼らが辿ったその結末のえぐみが増している。
顛末
片田舎で武闘家の父を持ち、その体術を受け継いで育った。父亡き後、多くの人をその体術で救うために冒険者となって剣士、魔法使いのPTメンバーを結成し、ギルドにきたばかりの新人の女神官と友にゴブリン退治の依頼を受ける。ロクな準備もないまま、洞窟内で一気に突き進んでゴブリンを全滅させるという作戦でゴブリンを退治し、功績を挙げるはずが……
洞窟内部で待ち伏せ+奇襲を受けた上、後衛の魔法使いと前衛の剣士を潰され、なんとか無事だった女神官と(その時は)まだ生きていた魔法使いを救うためにゴブリンの集団を相手に時間稼ぎをするも、巣穴の中にいた新米キラーの「田舎者(ホブ)」の襲撃に遭い、瞬殺。自慢の足を潰され、硬い鋳肌に叩き付けられた上にゴブリンの集団のリンチで完全に無力化されてしまった。そして抵抗できなくなったところで衣服をズタズタに引き裂かれて全裸にされた後、ゴブリンに貫かれ、悲痛の声をあげた。
どうする事も出来ない女神官は彼女の「逃げて」の言葉に従い、魔法使いを連れて「ごめんなさい…ごめんなさい…」と泣きながら、彼女の悲鳴と暗闇の中を逃げるしかなかった。
第一話の、ゴブリンスレイヤーという作品のダークファンタジーぶりを強烈に読者・視聴者に印象づける見せ場である。
最初に犠牲者その3としたのは、その前に魔法使いが武器を折られ毒ナイフ一撃で致命傷を受け、その次に剣士が一瞬の隙を突かれて肉塊にされ、そして彼女にその出番が回ってきたため。
その後、女神官が逃げてからゴブリンスレイヤーに出逢って戻ってくるまでに巣穴にまで連れ込まれてしまい、容赦の無いゴブリンたちによる陵辱によって心も身体もぐちゃぐちゃにされてしまった。ゴブリンスレイヤーらが洞窟のゴブリンを全て始末したことによってなんとか命を失う事は免れ救出されたが、雑魚と思っていた魔物に仲間を惨たらしく殺され、そんな雑魚相手に全力をぶつけて仇を討とうとしたら一瞬で自分が倒され、それだけでなく雑魚で醜い魔物に自分の純潔を奪われ、全身を穢されてしまい、その屈辱と地獄を短時間で味わった末に生き残ってしまったのは、アッサリと死ぬよりも凄惨なのかもしれない。
漫画版、アニメ版では、救出された際に女神官が、逃げた申し訳なさや、良かったとは呼べない彼女の状態をおもんばかり、彼女を抱き寄せて涙する場面と、その後は、完全に心が折られ、最初の精気に満ちた笑顔がウソのような廃人にされ、同じように巣穴で陵辱されながら救出された娘たちと共に馬車で揺られている姿が映されている。その時の女神官のナレーションをみるに、そのまま故郷で引きこもったか、神殿に入り修道者となったと思われるが、どちらにせよ、女武闘家としてモンスターを倒し、冒険者として活躍するはずだった彼女の未来は完全に閉ざされた。
ただ、彼女が特別不幸なわけではない。この世界では「よくあること」なのだそうだ。実際、「よくあること」なのだ。ゴブリンスレイヤーの世界では、彼女だけが特別不幸なわけではないのだ。
Pixivでは
全滅した新米PTメンバーの中ではぶっちぎりで投稿数が多いが、短い出番な上に辿った結末が結末なため、やっぱりそういう絵が多い。「ゴブリンスレイヤー」タグが付き、彼女を描いたイラスト一番目がもうソレである。
2018年秋アニメとして本作が映像化された事で更に投稿数が増え、アニメから入った初見はそのあまりにもあんまりな結末を憐れみ、幸せな道を辿ったようなイラストも少し増えてきている。せやけどそれはただの夢や…
元気だった頃のイラスト
関連タグ
ゴブリンスレイヤー 女神官(ゴブリンスレイヤー) 武闘家 冒険者