雷鳴斬(サンダーバリアント)!!
概要
雷の一族に伝わる一子相伝の必殺闘技「雷龍剣」の奥義「雷龍大系(サンダーシステム)」を動力とした機兵。必殺闘技「雷龍剣」の根幹である武器「雷龍剣(サンダーソード)」を抜く事が出来る伝承者によって召喚される。
通常形態の魔龍モードと真の力を発揮できる機兵モードの二種類の姿があり、魔龍モードでは手の爪と口から炎を吐く必殺技「ドラグ・イグニシス」が主な攻撃手段。
「白金のハルバード」という機兵用サイズの武器を装備することで奥義「真龍覚醒(ドラグーンスティミュラー)」が発動し、雷龍剣の技を白金のハルバードで使える機兵モードになる。
逆に言えばハルバードを喪失すると変形不可能になる。先代伝承者と共にハルバードは失われていたが、発見したグラナダ王国が主催する聖騎士選抜会優勝の副賞として出しており、『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語編』第1弾は雷龍剣伝承者であるゼロガンダムがこれを獲得するため聖騎士選抜会に出場する展開になっている。
誕生
スダ・ドアカワールド十二神の一柱にしてスダ・ドアカワールドの前身となる世界を創出してスペリオルドラゴンに跡を継がせて別次元に去っていた「武闘神デュエルカイザー」。この神が生み出したその力を受け継ぐ血族が「龍使いの一族(龍の一族)」である。
いつしか龍使いの一族は分派である嵐の一族を遺して血が途絶えてしまった。・・・かのように見えたがどういうわけかメビウス銀河で血脈を細々と保っていた。その龍使いの一族最後の末裔がSDコマンド戦記グレートパンクラチオンに登場するドラグナージークであった。そして彼はメビウス銀河で一族の創造主であるデュエルカイザーと邂逅し、白金のハルバードを与えられた。後に彼はスダ・ドアカワールドに渡り、雷の一族の始祖になった。
時は流れ、超巨大遺跡ドゥームハイロウによって世界が壊滅的な被害を受け滅亡の危機にさらされていた時代、雷の一族の子孫が雷龍剣と白金のハルバードを使う機兵「龍機ドラグーン」を作り、たった1人で世界を救った。
なお彼は名を告げることなく雷の一族という素性を語ることもなく去っていったため、ただ「伝説の聖騎士」と呼ばれ言い伝えられている。機兵の操兵技術を競って戦うグラナダ王国の聖騎士選抜会に優勝することで与えられる称号「聖騎士」はこの伝説に由来し、そのため発見された伝説の聖騎士の機兵用武器である白金のハルバードも聖騎士の証として優勝して聖騎士の称号を得た者に与えることになった。
ドラゴンホーン
雷龍剣による龍機ドラグーンの召喚、雷龍剣による龍機ドラグーンの操縦、白金のハルバードによる「真龍覚醒(ドラグーンスティミュラー)」などは奥義「雷龍大系(サンダーシステム)」の第一段階であり、第二段階が龍機ドラグーンの乗り物になる龍機ドラゴパルサーの召喚である。
召喚して乗るだけではまだ雷龍大系の第二段階としては不完全であり、両機が合体して「聖龍機マルスドラグーン」になるのが完全な形である(厳密には龍機ドラゴパルサーから分離したパーツ「聖鎧(マルス・ギア)」を龍機ドラグーンが装着する)。
雷龍剣の真髄は「技」ではなく「心」にあり、「聖なる心」を会得して龍の一族に秘められた真の力が解放された聖竜騎士にならなければドラゴパルサーの召喚や合体はできない。『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語編』第3弾において、魔竜騎士になったゼロガンダムは聖竜騎士になるための修行を白金のハルバードの導きに従って途中で切り上げて戦いに向かったため龍機ドラゴパルサーをまだ召喚不可能だったが、雷龍剣伝承者候補の1人であった兄弟子ヴイスクエアが自らの命を投げ捨てる覚悟で法術により無理矢理召喚して託した。
ただしこの時ゼロはまだ未熟で「怒りの心」によって聖龍機マルスドラグーンを完成させたため、「聖なる心」を会得したときドラグーンの額に現れる雷を増幅するパーツ「ドラゴンホーン」がない不完全状態だった。
クラシックドラグーン
ゼロガンダムの父親、竜騎士ファルコガンダムが使っていた頃の龍機ドラグーンは「クラシックドラグーン」と別形態扱いで区別されている。
ファルコは修行のために敢えて聖竜騎士の力を封印し、ドラグーンもマルスドラグーンになれないようにしていた。ただし既に聖竜騎士として「聖なる心」を会得しているためクラシックドラグーンの額にはドラゴンホーンが現れている。そのためかドラゴンホーンがない状態の龍機ドラグーンとは色や細部の形状も異なる。
立体物
プラモデルでは元祖SDガンダムが初出。本編展開に併せてのリリースだったためドラゴパルサーとは別売りであったが、後にBB戦士からリリースされた際はマルスドラグーン名義でセット売りとなった。
2018年にSDXでフィギュア化。同ブランドにおける機兵からのラインナップは聖機兵ガンレックスに次いで二体目となる。
余談
聖機兵物語で機兵が世界に広まる前にも表舞台には出ずに、代々受け継がれ続けていた。
先代継承者のファルコはブリティス王国初代円卓の騎士であり、その本編7年前のザビロニア帝国侵攻時は諸事情で行方不明になっていたので参戦していないが、もしも彼が行方不明になっていなければ、機兵が全く無いこの時代にもう全部あいつ一人でいいんじゃないかな的な事になっていた可能性があるかもしれない。