データ
- 身長:50m
- 翼長:90m(完全覚醒時)
- 体重:250000t
- 別名:護国三聖獣・天の神、千年竜王
概要
護国三聖獣の中の一体である天の神。富士樹海の氷穴に封印されていた。
ヤマタノオロチの原型とされており、「護国聖獣伝記」には四本の脚で描かれている。
時の朝廷に討伐されて「クニ」の守り神となった最強の聖獣とされ、完全体になれば地・海・空を支配する最強の聖獣になる事が出来ると言われる。
そのためには一万年の休眠期間が必要なのだが、会社をリストラされ自殺しようとしていた男が首を吊るために要石となっていた石像を踏み台に使ったため封印されていた氷穴が開き、さらにゴジラの出現を察知したことで僅か二千年で目を覚ました。
そのため翼も折り畳まれた状態で、飛行や光線攻撃も使えない。
唯一使える武器は、噛みついた相手に高圧電流を流す「サンダースパーク」。
横浜でのゴジラと最珠羅の戦いに割って入り、サンダースパークを仕掛けるがゴジラに投げ飛ばされあっけなくダウンしてしまう。
しかしゴジラの熱線から自身を庇い爆散した最珠羅のエネルギーを分け与えられ、完全体へと進化する。
千年竜王キングギドラ
魏怒羅を庇って爆散した最珠羅の残存エネルギーを貰い、完全体となった姿。
地・海・空の全てを制覇する怪獣とされ、翼も大きく広がって飛行が可能になっている。
口からは黄金の引力光線を吐き出す他、ゴジラの熱線を黄金の粒子で跳ね返し「ビッグスパークボール」として打ち返すという能力も得ている。
また鳴き声も第一形態から変わっている。
動きも機敏になり海中に沈んだゴジラをビッグスパークボールで肩の傷を開かせ、水中で羽交い絞めにするなど優位に立つが、特殊潜航艇さつまの放ったD3削岩弾の盾にされて大ダメージを受けてしまい一転して不利になる。
しかし水中に落ちた古代のディスクを吸収して復活し、追って来たゴジラを最高威力の引力光線で迎撃したが、引力光線を吸収して放射火炎と同時に発射するというゴジラの離れ業を受け大爆発を起こして消滅する。
だがその後、三聖獣の霊魂の状態に変化し、ゴジラに憑依した霊魂を浄化した。
特徴
他の護国聖獣も特異な部分が目立つが、魏怒羅も歴代のキングギドラと比較して以下の部分が特徴的である。
- 明確に「電撃」を武器としている
- 正義の怪獣
- 東洋龍の他に「犬顔」と称される顔立ち(バランのデザインが活かされた)
- 首と翼が比較的短い
- 地中や海中で活動した
- ゴジラよりも小さい
- 一度死んだ身
- 霊体化
- 鳴き声
翼を使わずに行動したのは『モスラ3』のヤングギドラ以来(もっともヤングギドラは飛行できるが)。
余談
ちなみに身長は僅か50mで、歴代初の設定としてゴジラよりも小さく首はダントツで短い。
顔にはバランの意匠を引き継いだと言われている犬らしさ、鳴き声や脚には鳥らしさがあり、キメラ的という意味でも霊獣である龍に近い。
また、操る者が全くいないため、ある意味「野生」のキングギドラといえるであろう(朝廷には縛られているが)。
ちなみに古文書の絵画上では四足の龍として描かれており、もしこの古文書の描写が正確なら休眠中に前足が翼になったのだろう・・・かもしれない。地底洞窟を利用&地中を掘り進んできたこともあり(未完成の翼で掘り進めたのがすごい)、これは歴代でも最も地上生活に適応していたという名残なのだろうか。
- なお、この古文書では最珠羅はきちんと鳳凰っぽく、しかもどういうわけか成虫の姿が収録されている。復活した個体と元は別なのか、それともスタンド的な性質を持っているのは事実なので一度幼虫に還ったのだろうか。まあ、幽霊が執筆していたから根本的におかしな代物なのではあるのだが。
完全体の放つ光線も設定上は従来どおりの引力光線なのだが、本編での描写を見る限りは純粋な雷撃に似た性質を帯びており、発射音と着撃音もこれまでと異なる。
また、未完全の状態では代用として威力の高い「噛みついた相手に電撃を流す」というこれまでにない攻撃法を使っていることから、この引力光線は(純粋な地球産ということもあり)本当に雷撃なのかもしれない。