植木耕助
うえきこうすけ
概要
7月4日生まれ。血液型はA型。火野国中学の1年生。十ツ星天界人。
父と姉の三人暮らし。母親は赤ん坊の時に他界している。
普段はボーっとしているが、要所では自己を顧みず正義を貫く。
その理由は、幼い頃に捨て身で自分のことを助けてくれたコバセンに出会い、そのときから彼のような人間になりたいと思ったからである。 故に彼のことを慕っている。
彼の言う「正義」とは、ロベルトの「人間は弱虫で臆病だ」という言葉に対する反論の「人間は弱いかもしれない、でも他人の為に自分の中の弱さに打ち勝って強くなれる」である。その言葉通り危機に陥った他人に対しては(その瞬間戦っていた敵ですらも)自分の危険を顧みず助けてしまう。
バトル参加者の平均的な才の数は大体160程度なのに対して、始めの時点で植木はなんと10しか持っていなかった。「能力を持たない人間を傷つける毎に1つ才を失う」という劇中のシステムの下では、この上ないほど不利な状況である。
そのため、一時期は一部の能力者から倒しやすいカモ扱いや、辛辣な発言を受けることもあった。(ただ、才の多寡に強く拘らず、救助活動や敵対者観察などを行っていた者や、ある理由で才の数に関係なく能力者に殺意をむけていた者、才の増減とタイミングによる反則発覚のリスクを考えず無駄口を叩いていた者などもいたため、一時期はその不利はわかりづらくなった。)
戦いの最中以外はいつもボンヤリしており、無意識のうちに森をよく引っ張りまわしている。その性格ゆえにやはりボケることが多々あるが、主人公らしく核心をついたことを言ったり、敵を冷静に分析する力がある。
能力
掌で包めるサイズのゴミを木に変える事ができる。出せる木は植木のイメージによって様々な種類、形状になる。
植木は能力者との戦闘が無くとも、公園に落ちているゴミなどを小さな苗木に変えて積極的に緑化運動を行っていた。
植木の能力はゴミを木に変えるだけでなく、「その木の一部をゴミにしてまた木にできる」と言う特性を持つ。これはすなわち他の「AをBに変える」という「一方通行の能力」とは違い、サイクル(アニメではリサイクルと呼ばれた)しているということである。この特性を生かし、通常一度に一つしか出せない神器を、自身の能力と組み合わせた「木の神器」として出し、「手の中で一つのゴミから生まれた神器をゴミとして別の神器を出す」という方法で複数同時に神器を出すということもできた。
”木”という丈夫さや破壊力に乏しいイメージを与えるものに変換するため、過小評価される描写が度々あったが、前方から太い丸太状の木を発生させ注意を反れている間に、横から枝を発生させて側面攻撃する・木を滑り台状にして球体攻撃を受け流すといった応用力もある。(利用法次第では、毒性の強い葉や実を用意して服用させるといった危険性も一応あるが、医学に関する才がなかったためか、使用者の善性ゆえか、そういった方法を見せることなく本編が終了した。)
レベル2:BをAに変えるサイクルを「相手の能力にも及ぼす」ことで、木に「相手の能力を元に戻す超能力=リバース(回帰)」を付属させる。
自分が出した木にさえ触れさせられれば、どんな能力もAに戻すことが可能(ただしロベルトの能力『理想を現実に変える力』によって徹底的に「神器維持という理想」を貫いた神器は戻せず、相殺される)。
非常に有用であるが、習得した時期があまりにも遅かったため劇中でも数回しか使用されなかった。
使用限定条件:上記の通り「両掌で覆える大きさのゴミ」だが、本来は大きさは関係なく(何かの物質の破片など)、ゴミでなくとも本人がそうであると認識したものなら何でも良い。
ただ、手で物を包む予備動作などを観察され、大きな布などで妨害されるリスクはある。
プラス版の舞台・繁華界にて使用。能力によって目前に用意したモップによる打撃や、モップの毛の長さを伸縮させ、目標を捕縛するといったことが行える能力。物語が進行するに従い、モップの毛同士をつかみ合わせ、強度の高い球体などにして相手にぶつけるといった応用法も見せている。
限定条件:自身の目で視認できないものは、直接捕縛できない。
その他
半ば強引に小林にバトルに参加させられたこともあり、植木は当初は戦いに消極的であったが、ロベルトとの戦いで自分を助けて地獄に落ちたコバセンの遺志を継ぐ為、又大勢の悪人が「空白の才」を狙っている事を知り、それを阻止する為に戦いに身を投じる。