一般営業用の鉄道が開業してからほどなく使われ始めた。
色付きの腕木を上下させることで信号を現示するもので、夜間等、暗くなって腕木が見えなくなることへの対応として、ランプ(後に電灯)と腕木の動きと連動して動く色つきレンズを併用している。
信号所に詰めている係員がテコを動かすことで腕木を遠隔操作する。
赤の腕木のものと、黄色の腕木のものがあり、暗くなってから灯すランプに対応する色つきレンズは、腕木を上下させた時に対応する青のレンズと、腕木を水平に出した時に対応するそれぞれの腕木の色のレンズになっている。
多くの場合、現示の内容は次のとおりである。
- 腕木が水平に出ている時:その腕木の色の規制実施。(赤の腕木の場合はレンズの色灯も赤の表示となって停止信号になる。)
- 腕木が下がっている、もしくは上がっている時:規制実施なし。(青信号、通常の規制に従って進行させる。)
また、駆動する動力が失われたり、作動部が故障した場合は、自動で腕木が水平になる構造になっている。
かつては3現示式も存在したが、自動化に難があり1960年代までに概ね廃され、最後まで残ったのは2現示式だった。
現在では電球等を用いる色灯式信号機に置換えられたり、ATCの導入等によって信号機そのものが不要となるなどして次第に用いられなくなってきている。