概要
発生した企業・店舗(およびグループ会社・同業者全体)に対する社会的なイメージダウンを引き起こすのみならず、返金や商品の返品・交換および消毒、最悪の場合は発生した店舗の閉店に伴う巨額の損害賠償の請求も発生することから「アルバイトによる、テロ行為」として「バイトテロ」と呼ばれる。 実際、ブロンコビリー足立梅島店がバイトテロによって閉店に追い込まれているほか、経営再建中にあった多摩市のそば屋・泰尚はバイトテロによって破産ならびに解散に追い込まれている。
2013年の夏に、日本国内各地で頻発して「バカッター」が社会問題化した際、Twitterを中心に「バイトテロ」と呼ばれるようになった。
大半は悪ふざけの実行者であるアルバイト店員と撮影者の2名以上が関与している。ただし、中には監視カメラに記録されていた有名人の映像を、無断でSNSに公開する等の単独でも行えうる行為も含まれる。
バイトテロの例
- 2007年7月、吉野家の厨房内で店員がメニューに無い超大盛り豚丼を「テラ豚丼」と称して作る様子を撮影し、ニコニコ動画に『【吉野家で】メガ牛丼に対抗して、テラ豚丼をやってみた【フリーダム】』と投稿。当時「バイトテロ」の名はまだ無かったものの、バイトテロに類する初めての投稿。
- 2013年 この年から「バイトテロ」と呼ばれるようになる
- 7月、高知県内のローソンで店員がアイスケースに入り込んで寝そべった状態の写真をFacebookに投稿。
- 7月19日、神奈川県内のファミリーマートで店員が防犯カメラに記録されていたプロサッカー選手の来店時の映像をTwitterで公開。
- 8月5日、ブロンコビリー足立梅島店で店員が冷蔵庫に入ってふざけた様子を別の店員が撮影し、Twitterに投稿。この店舗は閉店となった。
- 8月9日、多摩市のそば屋『泰尚』で当時は学生だった店員が業務用の食器洗浄機や冷蔵庫に寝そべった状態で入りながらはしゃぐ様子を撮影した写真をTwitterに投稿。バイトテロによって潰された会社である。それと同時に日本において最も最悪なバイトテロの1つであり、店側の負債は3300万円であった。更に学生側は閉店後も一度も謝罪すらしなかった上に被害者との話し合いでも反省の色も無く下を向いてスマホをいじり出す等、見下げ果てた態度で被害者の心を踏みにじっていた。
- 8月18日、東京都内のピザハットで、店員が顔面にピザ生地を張り付けた写真に「ピザって息できないんだな。お休み地球」とコメントを添えてTwitterに投稿。
- 2015年、すき家の女子高生バイトが店内で撮影した自身のエロ画像を投稿。
- 2018年~2019年 投稿の場がInstagramに移り「バカスタグラム」という言葉が生まれた。これらのバイトテロ行為動画のほとんどがInstagramの「ストーリー機能」(投稿して24時間で消える)を利用して投稿されている。
- くら寿司守口店では廃棄した魚を拾い再度調理する動画が投稿された。
- ビッグエコーではから揚げを床にこすりつけてから揚げる動画が投稿された。
- セブンイレブン横浜高島台店では販売中の白滝を口に入れた後吐き出し、タバコを持ってバカ踊り。
- ファミリーマートでは商品ペロペロ男という名を名乗って、商品をぺろぺろ舐める行為が発生。また、つくねをコロコロ転がす女性店員の不適切な行為が発生し、最後は反省すると思ったが逆ギレ。
- バーミヤンでは調理師が調理中にコンロの火でタバコを付け、吸い始める。
- すき家で、男性店員が氷のようなものを床に投げ、近くにいた別の男性店員がお玉を股間に挟む事件が発生。
- 大戸屋で、マスクを被った男が下半身を露出してお盆を局部に当てる事件が発生。また、同一人物と思われる男が食べ物を口の中に入れて吐き出すという動画も投稿された。
バイトテロに当たらない行為
実行者が店員ではなく一般客の場合。こちらは単に迷惑客と呼ばれることもある。
海外におけるバイトテロ
「バイトテロ」はドイツ語のアルバイトと英語のテロリズムを組み合わせた和製外来語であるが、海外でもバイトテロに類する投稿が行われており、日本だけの問題ではない。一例を挙げると、2008年にアメリカ合衆国のオハイオ州でバーガーキングの店員が、厨房の流し台で入浴する様子をMyspaceにアップロードして、炎上する騒動が発生している。