概要
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:E→C / 持続力:D / 精密動作性:C / 成長性:D】
第5部「黄金の風」のキャラクター、ブローノ・ブチャラティのスタンド。
近距離パワー型の人型タイプ。触れた対象(生き物も可)にジッパーを取り付ける能力を持つ。このジッパーは遠くからも開閉が可能。
ジッパーの開閉には単純にジッパーで開閉(切断、接続)ができるようにしたものとジッパー先の物体内部に空間を作り出しているパターンの2種類に分けられる。
本編では、ジッパー中に別の空間を作り出して人や物体を隠したり、ジッパーを開ききって肉体や物体を切断したり、逆に閉じて別の物体同士を縫合したり、途中まで開いた物体に相手の手足を挟み込んから閉じて拘束したり、敵に狙われた体の部分を自分で切開して攻撃を躱したり、ジッパーを螺旋状に展開してズームパンチのようにリーチを伸ばしたり、物体につけたジッパーが閉じて戻る力を利用して短距離を高速で移動したり、建物の壁にジッパーの取手を使ってぶら下がったり…等々、使い手であるブチャラティ本人の鋭い機知も手伝って、非常に応用力が高いスタンドである。
ビーチ・ボーイの追跡から気配を隠すため、自身の肉体をバラバラにした上で心臓にジッパーをつけて一時的に切断し心音を止めるという、どこかで見たような荒業も披露したことがある。
登場部の主人公であるジョルノよりもブチャラティら他のメンバーの戦闘シーンの方が目立つように見えるのは、このスティッキィ・フィンガーズのシンプルかつ強力な設定が一因であろう。
ラッシュの掛け声は「アリアリアリアリアリアリアリ…アリーヴェデルチ(さよならだ)」。
名前の由来は1971年にリリースされたローリング・ストーンズの代表作のひとつといえるアルバム名。直訳すると「粘つく指」だが、「盗み癖」というスラングの意味もある。
このアルバムが71年にレコード盤として発表された際は、アルバムジャケットに写るジーンズの股間部分に可動する本物のジッパーが取り付けられているという細工がされていたので、スタンド能力の着想は恐らくここであろう。
また、アルバムの1曲目に収められた「ブラウンシュガー」という曲の名は、ブチャラティが憎む麻薬(ヘロイン)を意味する隠語。
余談
ASBやEoHの北米版やアニメの海外配信では「ジッパーマン(Zipper Man)」と訳されている。
元ネタの名称を使えない際には名前の一部を変更する。それがしにくい場合は能力を意識した名前をつけるといった訳され方がされていると思われ、「スティッキィ」も「フィンガーズ」も単体ではスタンドの意味として通じにくい結果能力優先で名付けられたと思われる。
それにしてもあまりにもストレートにそのままなネーミングで、ウルトラマンやアンパンマン、一部アメコミキャラのようなヒーローを思わせる名称から話題に登りやすい。
よく名前を間違えられる。
「スティッキー・フィンガーズ」だったり「スティッキィ・フィンガー」だったり。
Pixiv内でも誤記タグでの登録数が本タグと大して変わらなかったりする。
やれやれだぜ。