説明
相手や周囲への気遣い。デリケートな問題を避けて、相手が気を悪くしないように配慮するなど、気を使って労ることである。
近年ではデリカシーの無い言動を取る人物を「ノンデリ」と称することも多い。類語は「無神経」「浅慮」等。
よく男性は女性から「デリカシーが無い」と言われがちだが、それは進化の過程で培われた脳の構造上、男性は女性と比べて相手の心情を慮る能力に劣ってしまうためとされてきた。
しかし、近年の研究では脳の構造のバランスは従来言われてきた程性別で決まっているワケではないとするデータが発表されている(※)他、気遣いやマナーといったコミュニケーション手法は訓練や学習によって「型」を覚えればある程度カバーできるものとしてノウハウが蓄積されている。
なので「仕方ないだろ男はこういう生き物なんだから」と開き直り、周囲からの配慮や受容を一方的に求める態度を取るのは男女差以前にただ人間性が幼稚なだけだと思った方がいい。分からなくても分からないなりに擦り合わせや歩み寄りを模索するのが大人というものである。
特に「他者への共感性や想像力が欠ける」とされる自閉症スペクトラムやADHDといった発達障害者向けの生活マニュアルではこうしたデリカシーの型についても具体的な噛み砕いた説明が有ったりするので、怒られたり呆れられたり避けられたりしがちな人は健常者でも気軽にアクセスしてみることを勧める。
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