概要
宇宙海賊「クロスボーン・バンガード」のエースパイロット。
その正体はかつてのガンダムF91のパイロットであるシーブック・アノー。
宇宙海賊というアウトローな環境で行きぬく為にワイルドな青年に成長している(そのため、彼を演じていた辻谷耕史は初めてキンケドゥを演じた時に同一人物だと気づかなかったという)。
MS戦ではクロスボーンガンダムX1の特性を活かした戦法や奇策などを使い木星帝国、地球連邦の優秀なパイロット達を破っていった。
しかし、木星帝国に寝返ったザビーネ・シャルに敗北し瀕死の重傷(この時にコックピットをビームサーベルで貫かれ右腕を失った)を負い大気圏に機体ごと突き落とされるもビームシールドを用いて大気圏への突入に成功し海上を漂流しながらも生還するという「奇跡」を引き起こしている。
その後、劇的な復活(その間にキンケドゥはコックピットをX2のビームサーベルで貫かれた際に失った右腕をエピテーゼ手術で取り戻す)を遂げ、ザビーネとも決着を付ける。
紛争終結後はトビアに機体を譲り渡し、セシリーと共に再び元の名前に戻り、揃って姿を消す。後日談の『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』ではセシリーと結婚、1児の親となり、パン屋を営んでいる事がわかる。(トビア達の下へ届いた荷物の中には、その時の写真が入っていてメンバー全員で眺めたという)
続編である「鋼鉄の7人」ではトビアが「巻き込みたくない」と誘いをかけなかったため、ほとんど登場していない。(トビアは彼が営むパン屋へ足を運ぶも、窓越しであるが【戦のない世界で生きる者】の姿を目の当たりにし、店に入ることなく静かにその場を去った)
これは『シーブックは富野監督のキャラだから勝手に動かせない』という作者・長谷川裕一の意向らしい(『鋼鉄の7人』などの後日談的外伝には富野監督はノータッチ)。
しかし、その後を描いた『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』にて再登場。
今作では20年前の戦役から退いた経緯もあり、本来の名前であるシーブック・アノーに戻った。
盗賊から追われていた最中にフォントが持ち出した銀色のクロスボーン・ガンダムと邂逅、彼に殺す事をさせずに追い払わせるように指示を出して事を収めた。
その後の展開はシーブック・アノーの記事を参照。