概要
元々はバージルの父親スパーダの刀であり、彼の形見でもある。
弟のダンテが持つ魔剣リベリオンとは対照的な雰囲気を放つ武器である。
見た目は黒い鞘に金色の鍔、黄色の下緒、そして白色の柄といった感じである。
バージルはこの刀を居合術で使いこなしている。後にこの刀を手にしたダンテも居合術で使用したりしている。ダンテ本人は所謂「見よう見まね」で閻魔刀を操っているらしい(それでも遠くにある地獄門をスッパリと切断する程)。バージルの息子のネロが使用する際は、悪魔の右腕のパワーに物を言わせて豪快に振り回す(微妙に居合術っぽくも使う)。
この刀は人間界と魔界の境界を断ち切る力があり、刃の破片だけでも上級悪魔が人間界に顕現できるほどの穴を開けられる。地獄門を起動させた際は空を覆いつくさんばかりに無数の悪魔が現れた。
「人と魔を分かつ」とも「闇を切り裂き食らい尽くす」とも言われており、この閻魔刀自体が一つの意思を持つ刀でもあることから、どうやら選ばれた者にしか扱えないらしい。
因みにDMC1では「伝説の魔剣士」の近接武器として登場。性能はアラストルとほぼ同じ。
見た目は雷を帯びた日本刀である(当時はまだ設定が固まってなかったためだと思われる)。
特徴
バージルの愛刀で、少々動作にクセがあるが一つ一つの攻撃が魔剣リベリオンよりも強いので敵を簡単に蹴散らすことができる。切れ味は鋭く、スパーダから教わった剣術にバージルの冷酷な性格も合わさって、悪魔を一太刀で真っ二つにすることなど造作もない。
最大の特徴は離れた敵を空間を超えて切り裂く居合「次元斬」。
二人とも使用できるがバージルの次元斬とダンテの次元斬では若干技自体が異なっており、バージルが使用するものは敵の位置を追尾する小規模な形で発動し、ダンテのそれは前方の空間を広範囲に切り裂く形で発動する。
バージルの投擲武器「幻影剣」と共に攻撃できるのも一つの大きな特徴である。
納刀時のモーションを敵の近くで最後まで行うとDTゲージが回復する。
閻魔刀の軌跡
伝説の魔剣士スパーダの手から息子のバージルへと受け継がれる。
長い間バージルの愛刀として活躍するも、バージルがムンドゥスに敗れて以降どうなったかは不明。
だが何故かフォルトゥナの浜辺にネロ・アンジェロの鎧と共に刀身が折れた状態で流れ着いたため、ネロ・アンジェロとして改造させられた時、閻魔刀も持ち主と共に巨大な闇の大剣へと姿を変えたのではないかと考えられていた。
だが5の小説版で「魔界には閻魔刀の破片が残っている」「閻魔刀には破片でも人間界と魔界の境界を断ち切る力がある」などの設定が明かされたため、魔界でムンドゥスと戦ったあとに折れたもののその力でフォルトゥナに出現した可能性も出てきた。
(ちなみに、2でダンテが魔界から帰還出来たのも破片のお陰らしい)
ネロ・アンジェロの鎧はビアンコアンジェロという人造悪魔の素材に使われ、閻魔刀はアグナスという研究者が研究材料として持って行った。
刀身が真っ二つに折れた閻魔刀はアグナスでさえも修復が不可能であったが、ネロが悪魔の力を覚醒させたと同時に閻魔刀は元通りになり、しばらくネロの所有物となる(右手のデビルブリンガー内に収納が出来るようになっている)。その後、ダンテが閻魔刀を返すようネロに迫るがネロはこれを拒否し、ダンテとネロは激しい衝突を繰り広げる。
結果的にダンテがネロを制するものの、ネロの決意を感じ取ったダンテより「貸してやる」との事で所有を認められる。
その後、ネロがサンクトゥスの陰謀に嵌められて神の体内に囚われた事で教団の手に渡り、真の地獄門による悪魔の大量召還の鍵として扱われる事になる。
閻魔刀を守護していたアグナスをダンテが破った事により一時期ダンテが所有、そしてサンクトゥスとの決戦前に再びネロの手に渡り、その力によってサンクトゥスを撃破、囚われていたキリエを救出する事となった。
一連の事件の解決後、ダンテはネロに自分と近いものを感じ、彼に閻魔刀を託した。これにより正式に閻魔刀はネロの所有物として受け継がれた。
だが5ではネロの右腕ごと何者かに強奪されてしまう。
閻魔刀はスパーダ、バージル、ネロという親子三代に受け継がれてきた珍しい武器でもある。
(所持したという意味ならダンテも含まれる)
閻魔刀の主な技
疾走居合
「ダァーイ」の掛け声とともに放たれるバージルを代表する技。
目にも止まらぬスピードで相手の懐に飛び込みながら無数の斬撃を放ち、真空の刃を発生させ相手を切り裂く。
周りを巻き込みながら攻撃できるのも利点の一つ。しかし、空振りするとスキが大きくできてしまうのが欠点。
3SEでは入力からほんの少し遅れてから突進し、終了後の納刀動作が短く隙が無い。
4SEでは入力とほぼ同時に突進し、終了後の納刀動作が非常に長い。また魔人化時に発動すると連続で発動できるようになり、切り付けた相手に幻影剣を突き刺し納刀動作で爆破するようになる。
次元斬
閻魔刀を象徴する技。神速の居合で次元の狭間を切り、相手を無数の斬撃の渦に巻き込む。
バージルとダンテ、さらにバージルでも3SEと4SEで違いがある。
- 3SE
- 近距離攻撃ボタン長押しから離したあと追加入力によって3連続で繰り出せる。
- 4SE
- 後述の「絶」を除く閻魔刀のあらゆる攻撃から発動可能。さらにチャージ完了と同時にボタンを離すと範囲・威力が上昇しモーションが高速化する通称「ジャスト次元斬」となる。
- ダンテ
- 前方の空間を広く切り裂く。技名も「スラッシュディメンジョン」と若干違う。
次元斬・絶(絶刀)
バージルの最終奥義とも言える技。こちらも3と4とで微妙に技が異なっている。
3では「絶刀」。姿を消し次元斬を無数に乱発するタイプと、敵をどこまでも追尾するタイプの2種類。自分で繰り出すことはできない。
4SEでは「次元斬・絶」。超高速移動によって自らの分身を作り出し、それぞれが次元斬を発動させ広範囲を切り裂く技。魔人化+コンセントレイションLv3限定で発動できる。
マキシマムベット
ネロのみが使用する魔人化時限定技。
ネロが魔力を込めたレッドクイーン、背後の魔人が閻魔刀を振るい、斬撃の風を前方へ飛ばす。
チャージによって攻撃力と斬撃の持続時間が増す。
ショウダウン
こちらもネロの魔人化時限定技。
ネロ自身が閻魔刀を振るい、レッドクイーンとの二刀流で連撃を叩き込む。
長い始動モーションがヒットしないと連続攻撃に続かないので、敵との距離を確実に詰めた上でダウン等動けない状態が望ましい。
二つとも大抵はボス敵がスタンした時などに使用するとよい。