概要
古来より人食い鬼を退治する組織『鬼殺隊』の事後処理部隊『隠(かくし)』に所属している。
『隠』部隊自体が、剣術の才に恵まれなかった者たちによって編成されていることから、当然ながら前田氏も鬼殺の剣士という“戦力”としては活躍の場がほぼ無い。
しかし隊士たちに支給される“特別な繊維”がもちいられた隊服(詰襟)の製作・修復を担当する縫製係として辣腕を振るう、鬼殺隊には無くてはならない技巧者の一人である。
人物
上記の繊維は、雑魚クラスならば超越生物である鬼の爪や牙すら通さないほど頑丈という、大正日本という時代を差し引いても信じがたい程高い機能性を有しており、いわんやその繊維によって編まれた「布地」を裁断し、縫製するためには凄まじいまでの技術が要されるのは想像に難くない。
このため氏は、裏方とも言える『隠』でありつつも、隊では重用されている部類のようである。
……のだが、前田氏の悪癖として見目麗しい女性隊員、少女隊員の隊服には、独断でアレンジを加えるという行き過ぎた面があり、しかも『明らかにダメだろう』と解っているはずなのにあえて挑戦し、更に『やっぱりダメだった』時には本気で涙を流せる、真の漢である。
めんどくせぇっ!!
このため隊内では「ゲスめがね」という、直球のアダ名が付けられている。
要するに、技能が高ければ人格に難があっても重用されるという、鬼殺隊の組織体質を表した人物の一人と言える。