概要
ドイツ海軍が現在建造されているフリゲートの艦級で、計画名は「125型フリゲート」。前級のザクセン級以来、約11年ぶりのフリゲートである。本国を離れたエリアにおける長期行動が主任務で、2年間外地で連続行動できるよう、4ヶ月交代の2クルー制を採用する。その戦術目標を持った結果、ブランデンブルク級・ザクセン級で見られた、対潜・対空の戦闘力はなくなってしまった。
少人数で抗堪性を確保するため、多機能レーダーの構造物、戦闘指揮所や通信室、機関制御室などの枢要区画は船体の前後2ヶ所に分けて分散配置された。さらに、対地攻撃を行いやすい様に、64口径127mm砲が採用された。
ところが、2017年12月、海上試運転を受けて、ドイツ海軍は予想外の設計ミスがあると判断されたため、就役を拒否した。船体が著しく右に傾いていたほか、搭載ソフトウエアにバグがあるうえ、その代わりとなる武器を装備し、修理が完了すれば2019年後半あたりに就役する予定だという。
本級の最大の特徴としては、その排水量である。現在ドイツ海軍が保有しているザクセン級が5690トンだったのに対し、本級は、その倍の7420トン!!これは世界のフリゲートとしては歴代最大・・・・だったのだが、同海軍が何を血迷ったのか次期計画のMKS180は、さらに倍の9000トンに跳ね上がってしまった。
同型艦
No | 艦名 | 工廠 | 起工 | 進水 | 竣工 | 退役 |
一番艦 | バーデン=ヴュルテンベルク | ティッセンクルップ・マリン・システムズ | 2011/11/02 | 2013/12/12 | 2019(予定) | |
二番艦 | ノルトライン=ヴェストファーレン | リュールセン | 2012/10/24 | 2015/04/16 | 2019(予定) | |
三番艦 | ザクセン=アンハルト | ティッセンクルップ・マリン・システムズ | 2014/06/04 | 2016/03/04 | 2019(予定) | |
四番艦 | ラインラント=プファルツ | リュールセン | 2015/01/29 | 2017/05/24 | 2020(予定) |
諸元
全長 | 149m |
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全幅 | 18m |
基準排水量 | 6700t |
満載排水量 | 7420t |
武装 |
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レーダー |
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速力 | 26ノット |
乗員 | 222名 |