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概要

ドイツ海軍により建造されているフリゲートの艦級で、計画名は「125型フリゲート」。前級のザクセン級以来、約11年ぶりのフリゲートである。
主眼を従来からの海軍同士の激突から対テロ戦争に完全にシフトし、本国を離れたエリアにおける長期行動(2年間母港に戻らず外地で連続行動できるよう、4ヶ月交代の2クルー制を採用)やクルーとは別に特殊部隊50人の乗船を可能とする一方、ドイツ海軍の予算削減を意識し、乗員を前級240人から100人も少ない140人とし省人員化を図っている。
少人数で抗堪性を確保するため、多機能レーダーの構造物、戦闘指揮所や通信室、機関制御室などの枢要区画は船体の前後2ヶ所に分けて分散配置された。武装は対地攻撃を考慮し、前級の76mm砲に代えて64口径127mm砲が採用された。
極端に非対称戦に特化させた都合上、ブランデンブルク級・ザクセン級まで維持されていた対潜・対空の戦闘力はほぼオミットされている。

これまでの対水上・対空・対潜能力を極限まで切り詰め、NATOの盟主アメリカ海軍が標榜する「From The Sea」のコンセプトを突き詰めた新時代のフリゲートとなると思われていた。
ところが2017年12月、海上公試の結果ドイツ海軍は本級に予想外の設計ミスがあると判断、就役を拒否した。船体が著しく右に傾いていたほか、搭載ソフトウエアにバグがあるうえ、搭載されている兵装も見当違いのものであるとし、改正作業を進めていたが、2019年4月30日に武器の改修工事が完了し2019年6月17日に就役した。
また非対称戦重視のコンセプトも本級の場合はあまりにも極端に突き詰めてしまった結果、万一他国の海上戦闘部隊を相手にする際には対空対潜能力が皆無な本級を運用するには別に護衛の艦を必要とするなど、ロシアの脅威が増してきている現状にそぐわない可能性が指摘されている。

本級最大の特徴としてその排水量が挙げられる。現在ドイツ海軍が保有しているザクセン級が満載5690トンだったのに対し、本級は、その1.5倍近い満載7420トン!!これは世界中を見てもフリゲートとしては文句無しに史上最大・・・・だったのだが、同海軍の次期計画のMKS180では、さらに巨大な満載9000トンに跳ね上がってしまった。
軽武装、省人員化にも関わらず、ここまで排水量が巨大化した理由として長期間の行動を可能にするための居住性の確保、少人数でのダメコンを可能にする自動化された注排水・空調等のシステムが考えられる他、主砲とRAM発射機の間に何も搭載されていない区画があり、VLSを搭載できる区画と推測されているなど、将来の武装追加のための余裕が取られている可能性も指摘されている。
MKS180ではさらに本級でオミットした対空能力が追加されているため、前述の満載9000トンという排水量が検討されているのである。

同型艦

No艦名工廠起工進水竣工退役
一番艦バーデン=ヴュルテンベルクティッセンクルップ・マリン・システムズ2011/11/022013/12/122019/06/17
二番艦ノルトライン=ヴェストファーレンリュールセン2012/10/242015/04/162020/06/10
三番艦ザクセン=アンハルトティッセンクルップ・マリン・システムズ2014/06/042016/03/042020(予定)
四番艦ラインラント=プファルツリュールセン2015/01/292017/05/242021(予定)



諸元

全長149m
全幅18m
基準排水量6700t
満載排水量7420t
武装
  • 64口径127mm単装砲1基
  • MLG-27_27mm機関砲2基
  • 12.7mmRWS5基
  • 12.7mm機銃2基
  • RAM近SAM_21連装発射機2基
  • ハープーンSSM_4連装発射筒2基
レーダー
  • 多機能型TRS-4D1基
速力26ノット
乗員222名



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