概要
ドイツ海軍が、現在所有しているフリゲートで、通称『124型フリゲート』とも呼ばれる。本級は防空能力に特化しており、ヨーロッパの一部で採用されている「NAAWS」と呼ばれる防空システムが特徴である。空の探索に強化するため、その能力は他国のイージス艦に匹敵する。
その火力の中心となるのが、APAR多機能レーダーで、塔型マストに4面搭載されたこのレーダーが敵機の捜索、ミサイルの誘導を担当する。アンテナ1面で8発のミサイルを誘導するため、最大で32個の目標と同時に交戦が可能だが、限られた方向から攻撃された場合、その攻撃力が著しく減少する。
本級の基本設計は、ブランデンブルク級フリゲートを色濃く残しており、外見もよく似ている。ただ、前級が鋼鉄製でところどころが、角ばってて武装がむき出しの艦型をしていたのに対し、本級は、ステルス性を考慮して垂直面が減らされ、対艦ミサイルの直撃から配線やパイプ類を守るため特殊な船体構造を採用されている。
同型艦
No | 艦名 | 工廠 | 起工 | 進水 | 竣工 | 退役 |
一番艦 | ザクセン | B+V | 1999/02/01 | 2001/01/20 | 2004/11/04 | |
二番艦 | ハンブルク | HDW | 2000/09/01 | 2002/08/16 | 2004/12/13 | |
三番艦 | ヘッセン | 北海製作所 | 2001/09/14 | 2003/07/26 | 2006/04/21 |
諸元
全長 | 143.2m |
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全幅 | 17m |
基準排水量 | 4670t |
満載排水量 | 5420t |
武装 |
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C4I |
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速力 | 29ノット |
乗員 | 222名 |