狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)は、遊戯王に登場する、速攻魔法の一種である。
アニメオリジナルのカードだったが、「コレクターズパック-伝説の決闘者編-」にてOCG化した。
アニメでの効果
自分のターンのバトルフェイズ中のみ発動可能。自分の手札を全て捨てる。
その後、自分のデッキからモンスターカード以外のカードが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
めくったカードは全て墓地に送り、墓地に送ったモンスターカードの数だけ自分がコントロールする攻撃力1500以下のモンスターは、さらに攻撃宣言を行う事ができる。
カードに記されたテキストとして明確に描かれてはいないが、劇中の描写から見て「自分のデッキからモンスターカード以外のカードをドローする」まで効果は続き、その回数や相手のライフ状態による制限は無い。
インセクター羽蛾の陰湿な遣り口にブチギレた遊戯は、この効果を利用してライフが0になった後も羽蛾に対して攻撃し続けるという凄まじいオーバーキルを行った。
OCG化
2014年5月17日発売の「コレクターズパック-伝説の決闘者編-」においてOCG化が決定された。アニメで登場したのが2003年7月1日なため、実に約11年の時を経ている。
効果は以下の通り。
速攻魔法
「狂戦士の魂」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスターが直接攻撃で
相手に1500以下のダメージを与えた時、
手札を全て捨てて発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、
それがモンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送り、相手に500ダメージを与える。
その後、モンスター以外がめくられるまでこの効果を(最大で7回)繰り返す。
めくったカードがモンスター以外だった場合、そのカードをデッキの一番上に戻す。
原作・TF版と比べ、「攻撃力1500以下のモンスターの直接攻撃」という条件は「1500以下の戦闘ダメージ」へと変えられ、再攻撃の効果は「モンスターカードを引くたび500ダメージを最大8回与える」効果に変更された。
最大で4000という大量のダメージを与えることができるものの、手札を全て捨てるというリスクの大きさと、普通のデッキならばそこまでモンスターカードを連続で引く可能性は低いという欠点を持っている。
後者の欠点は、このカード以外のカードをモンスターカードで構成したデッキ等ならば解決はできるが、このカードを多く入れるとこのカード自体が邪魔になり、少ない枚数で入れてもいざという時に手札に来ないというジレンマもあり得る。
また、OCGの初期ライフは8000なので、4000ダメージでは削り切れない可能性もある。
いずれにせよ、容易に扱えるカードではなく、使い方次第では化ける可能性があるものの、使いどころが限られるというリスキーな玄人向けのカードである。
余談
最大8回のダメージという効果は原作で遊戯が連続ドローに成功した回数に由来する。
OCGの効果で実際の羽蛾(LP2200)を倒せたかと言うと、なんと5回目の攻撃でライフが0になり、3回オーバーキルを出したことになる(LP-1800)。
どちらの効果にしろ、羽蛾はオーバーキルによってやられる運命にあった。
また、杏子に静止された時点で闇遊戯がドローしていたカードは遊戯王におけるみんなの嫁として名高い『ブラック・マジシャン・ガール』であり、彼は危うく嫁を墓地へ送りそうになっていた所を杏子に助けられた。と解釈することもできる。