天井うらの宇宙戦争
てんじょううらのうちゅうせんそう
初出は小学館『小学四年生』1978年9月号で、連載時のタイトルは「スペース・ウォーズ・ゲームセット」だった。
その後てんとう虫コミックス第19巻掲載時にこのタイトルに改められた。
STARWARSのパロディ回で、劇中でものび太が名前を出している。
あらすじ
のび太はドラえもんが出した未来のテレビゲームを早々にクリアしてしまい、新しいゲームをねだった。
ドラえもんは呆れながらも実際に戦闘機に乗り込むことができる最新ゲーム「スペース・ウォーズ・ゲームセット」を出す。
操縦に不慣れなのび太の危なっかしい操縦から一旦逃げ出したドラえもん。やがてのび太は操縦になれ、敵の戦闘機を次々に撃墜していく。もう一度始めからやろうとしたとき、見慣れない宇宙船がのび太機を攻撃して来た。
のび太が脱出した後も宇宙船の攻撃はやまず、思わずバットで宇宙船を叩き壊した。
その宇宙船の中から出て来た小さなロボットR3D3は、ドラえもんとのび太に「地球に危機が迫っている」と教え……
ゲストキャラ
()内は元ネタになったキャラクター
- アーレ・オッカナ王女(レイア・オーガナ)
小人の星リリパット星の王女。アカンベーダーの襲撃から家来のR3D3と共に逃げ出し、地球近くで捕らえられR3にSOSを告げる映像を託し、地球に逃がした。
アカンベーダーの要塞に捕らえられ、助けにやって来たドラえもん達に救出される。やたらと勲章を上げたがり、助けにやって来たドラえもん達や脱出艇を追って来た巨大戦艦(スター・デストロイヤー)を撃墜したミサイル…もといホームランを打ったジャイアンとスネ夫に勲章を与えようとした。
- R3D3(R2-D2)
アーレ姫の家来のロボット。マジックハンドが付いている。
アーレ姫にメッセージを託され一人地球に脱出。公園の砂場に不時着し、長い道を野良猫に追われながらも歩き続け、ついにアカンベーダーの手下に捕らえられ、のび太の部屋に迷い込み宇宙船が壊されたため脱出した。
アカンベーダーが地球を狙っていることを教え、ドラえもん達に協力を仰ぐ。
- アカンベーダー(ダース・ベイダー)
宇宙征服を企む悪者。その名の通り長いベロがマスクから出ている。原典と同じくアーレ姫と親子なのかは不明。
地球征服の為の巨大要塞(デス・スター)をジャイアンの家の天井裏に建造し、そこにアーレ姫を監禁している。食事の時間になると兵士(ストームトルーパー)を引き連れ剛田家の食事を根こそぎ頂戴する。
アーレ姫を連れ去ったドラえもん達を巨大戦艦で追い詰めたが、ジャイアンのホームランで戦艦を破壊され爆散した。