CV:金元寿子
概要
『6期ゲゲゲの鬼太郎』第63話「恋の七夕妖怪花」に登場。
とある地方にある笹林に住んでいる笹の花の精霊の少女。
緑色のお団子頭をした姿をしており、鋭い笹の葉を飛ばす攻撃手段を持っている。
一年の内で笹の花が咲いている僅かな期間しかこの世に存在できない精霊で、古来より七夕の日に短冊へ込められた願いを聞き遂げて来た為、人間の醜い部分も沢山見て来たが、それ以上に短冊に込められた願いを通じて人間の温かくて優しい部分に触れて来たので人間たちに好意を持っている。
その為、基本的に人間に対して友好的だが、自分の住んでいる笹林を荒らす者には決して容赦しない。
しかしせいぜい鋭い笹の葉を飛ばし脅迫して脅す程度に留めており、後述するように傷ついている者に傷薬を渡すなど、根は優しい性格をしている。
また、かつて笹林に住み付いて人間たちに悪事を働いていたあしまがりを洞窟の奥深くに封印していた。
本編ではあしまがりに「埋蔵金の在りかを教える」と唆され、その情報を得る為に笹林を伐採しようとしていたねずみ男の計略でやって来た鬼太郎たちをねずみ男の仲間だと思い敵意を剥き出しにして追い払おうとするが、足を怪我して彼らと逸れてしまったぬりかべを笹の花の蜜から作った傷薬で助けた縁で知り合いとなり、彼から好意を寄せられる。
その後、ぬりかべから何故笹林を護りたいのかを問われた彼女は、その理由をぬりかべに語り、その話を聞いたぬりかべは星華も何か願いをするべきだと主張する。
そんな彼の思いや気持ちを知って行く内に次第にぬりかべに心惹かれて行くが、ぬりかべがあしまがりに騙されて封印を解いてしまい、あしまがりが復活。
復活したあしまがりは以前封印された恨みを晴らすべく彼女を自身の手で直接消し去ろうと意志ある黒雲(あるいは黒雲の姿をした気体生物)を操り、笹林を焼き払ってしまう。
その後、あしまがりは鬼太郎とねこ娘の活躍によって無事に退治されたものの、笹林はあまがりの手によって殆ど焼き尽くされてしまい、彼女を護ろうと必死に庇ったぬりかべの奮闘も虚しく瀕死状態だった彼女は、自分に寄り添うぬりかべに最初で最後の願いである「あんた(ぬりかべ)とまたこうして手を繋ぎたいと」を告げ静かに目をつぶると光となって消えていった…。
彼女の死に嘆き悲しむぬりかべたちだったが、彼女が転生したと思われる笹の芽を見つけたぬりかべはそれを大事に育てて来年もまた星華と再会することを誓い、ゲゲゲの森へと帰っていった。
ちなみにぬりかべは彼女との再会をとても楽しみにしており、体を綺麗(?)に塗り直したり、リボンを付けるなどのおめかしをしていた。なお、彼女が消える要因の1つを作ったねずみ男はきっちりと怒れるぬりかべに押しつぶさるという因果応報の報いを受けていた。
余談
原典は原作や第2期及び第3期に登場した妖怪花の精。
なお、本作の敵であるあしまがりは3期鬼太郎以来の登場となったが、名前が自主規制により名称が変えられており、あしまがり名義で登場したのは2期鬼太郎以来となる。
関連項目
竹の精→立場が似通っている関連で
蕾→ラストの展開が似通っている関連で
脂粉仙子