ミラアルク
みらあるく
CV:愛美
概要
パヴァリア光明結社の元構成員の一人。
「完全なる生命」という結社のスローガンに基づいて神話や伝説上の怪物の再現を目指して作り出された実験体にして失敗作。
普段は露悪的に振舞っているが、それは仲間に極力手を汚させたくないという彼女なりの優しさなのである。
だが、その一方で仲間と認識しない手合いには、どこまでも情を殺して相対できる苛烈さもある。
口調は中性的で、語尾には「~ぜ」と付く。
その出自故、並の人間を卓越した戦闘力を所有しており、飛行能力による高い機動力と強化された膂力を武器として駆使する。
そして、その双眸(ステンドグラス)に宿った精神摩耗(マインドフレア)の輝きで攻め手搦め手双方を多彩に織り交ぜる。
初登場時は南極にて『棺』と戦う装者達をエルザと共に遠くから監視していた。
本格的な出陣は第2話からだったが…。
その凶行
風鳴翼とマリア・カデンツァヴナ・イヴの日本凱旋ライブに乱入すると、膨大な数のアルカ・ノイズを召喚し、会場を訪れていた観客を無差別に襲撃させ空前絶後の大虐殺を実行する。
意図したものかどうかは不明だが、ツヴァイウィング最後のライブをノイズに蹂躙され大勢のファンと相棒の天羽奏を亡くした翼にとっては、トラウマを抉られる行為だった。
そう、弱い…だからこんな事しても、恥ずかしくないんだぜ!
素の戦闘力では翼に劣るが、そこは事前に自覚しており、劣勢に陥ると逃げ遅れていた幼い子供を盾にして翼の攻撃を封じ、その子供の胴体を笑いながら貫いて殺害(しかも、これは翼に直接ダメージを与える反撃手段ではなく、単に翼を煽る為に過ぎないというタチの悪さであった)。
さらに、怒り狂い我を失った翼を抑えながらまだ取り残されている観客の救助を促すマリアを尻目に、撤退の置き土産とばかりにドームを爆撃。
立花響達の増援は間に合わず。
十万人を収容できるスタジアムは無残な崩壊を遂げ。
余裕綽々で逃走したミラアルクは追跡不可能。
生存者は翼とマリアを含めた極少数のみ。
それはまさに、S.O.N.G.の完全敗北を意味していた…。
たった数分の戦いでこれまで立ちはだかってきた敵達とは一線を画す残虐非道ぶりをこれ以上ないほど見せつけ、まがりなりにも罪の意識を感じながら人類救済の為に永い時間をかけてきたサンジェルマンを上回るキルカウントを瞬く間に成し遂げ、悪辣な嗜好と目的達成の実益を両立させた殺戮劇を巻き起こす。
また、口では「弱い」と卑屈な自評をしているが、それを建前のように使い、より無力な者を蹂躙することに何の躊躇もない。
総じて、人命を軽視したパヴァリア光明結社の首領アダム・ヴァイスハウプトの影響を受けたとも言えるシリーズでも類を見なかった外道である。