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P-6の編集履歴

2019-07-17 20:05:24 バージョン

P-6

ぴーろく

P-6とは以下に挙げるものの通称である。pixivでは新京阪鉄道P-6形電車のイラストで登録されていることが多い。
  1. 新京阪鉄道P-6形電車のこと。本項にて解説。
  2. Pentium Proの開発コード名。
  3. P6マイクロアーキテクチャ - Pentium Proの流れを組むマイクロアーキテクチャ。
  4. PC-6001の愛称。
  5. 第6周期元素 (period 6 elements) のこと。
  6. ローバー・P6 - ローバー社の乗用車。
  7. スーパーリアル麻雀PVIのこと。

新京阪P-6形

阪急京都本線の前身である新京阪鉄道が、1927~1929年にかけて6番目に製造した旅客車両であり、それを英字で表した「Passenger car 6」の略称。同形式の付随車については「T-1(Trailer car 1)」および「T-2」とも呼ばれた。最初の30両は全鋼製車体で製造されたが、のちに登場した22両は予算の都合からか半鋼製車体へとスペックダウンしている。前者をP-6A、後者をP-6Bと呼ぶ。また一部のT-1を電装して電動車にしたグループはP-6Cと呼ばれる。なお、最初の30両の中には貴賓車500号も含まれていた。

車体は直線的な構造で、当時のアメリカのインターアーバン電車を髣髴とさせるものであった。戦後の1949年には中間車の1550形(当時は550形)が製造され、最終的には73両を数えるまでになった。


なお、全鋼製のグループであるP-6Aの電動車はその構造ゆえに車体が重く、さらに高速運転を想定した重装備が施されていたために1両あたりおよそ52tもある超ヘビー級の電車だった。

電動機出力は当時としては大出力の150kw(≒200PS)×4というもので、大重量をものともせずかっ飛ばすことができた。

当時の鉄道省の優等列車を牽いていた蒸気機関の出力が、1100馬力そこそこだった事を思えば、これがどういうことかお分かりいただけると思う。

新京阪鉄道が京阪電鉄の新京阪線となってからはデイ100、フイ100、フキ500と呼ばれたのち、阪急の仲間入りを果たした以後は100系と呼ばれるようになった。


投入後はさっそく、新京阪線の最速達列車である「超特急」をはじめ優等列車に数多く使われた。室内はセミクロスシートで、当時としては珍しい停車駅表示機が車内に取り付けられていた。P-6ならではの高速性能を生かした花形の運用であった。国鉄の急行や特急列車を抜き去ったこともある。この性能のために「『』を追い抜く新京阪」とまで言わしめたほどである。

ダイヤ自体は追い抜きを設定したものでは無かったようだが、当時は新京阪の列車本数も少ない、現代より運行管理が緩かった、など路線状況的にも運転士が即興で「追い抜き」を演出することは可能だったらしく、「燕」に遭遇した列車の運転士がその場で乗客サービス的に行ったとも言われる。

実際に追い抜いたかはともかくとして、性能的に見れば大阪~京都間を(死重を搭載した状態であるにもかかわらず)27分で走破出来るほどのものであったというから、あながち間違いではなさそうである。


戦後の特急運用時には上半分をオレンジ、下半分をマルーンに塗装され、間に銀色の帯が入れられたが、後にマルーン一色+窓の上下に銀帯となり、最終的には他の車両と同じくマルーン一色になっている。東海道新幹線開業直前の、いわゆる「新幹線の線路を走行した阪急電車」のうちの一つでもある。


他の京都線旧型車輌が淘汰されていく中で、P-6は車体が大型なため万博輸送などでも効果を発揮、新型車に交じって活躍した。結果的に京都線釣り掛け車の中では長持ちしたほうで、1973年に全車両が引退したのちも116号が正雀工場に動態保存(車籍は無し)されている。実は大手私鉄は元より動態保存とは言え(ナローゲージ用や路面電車など特殊用途を除く)、動く釣り掛け車両として稀少な存在である(SLなどと違って、日本ではこの分野での動態保存がほとんど行われていない)。


関連イラスト

【HD阪急04】燕を抜いた伝説の名車【P-6】


関連タグ

阪急電鉄:最終的にP-6が帰属した鉄道会社。ただし、P-6廃車当時の社名は「京阪神急行電鉄」だった。

京阪電気鉄道:新京阪鉄道の親会社だったが阪神急行電鉄と合併。のちに別資本で分離、独立する。

インターアーバン:P-6のスタイルはアメリカのインターアーバン車輌がベースになっているといわれる。

電車

P‐6:表記揺れ。

火垂るの墓:劇中にP-6が登場。ただし、この作品の舞台となったのは神戸=神戸本線であり、元々別会社だった神戸本線ではP-6は運用されていない

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