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猿猴の編集履歴

2019-09-09 20:54:43 バージョン

猿猴

えんこう

中国・四国地方に伝わる河童の一種。中国では猿のテナガザルとマカクをまとめた総称。

曖昧さ回避

  1. 中国四国地方に伝わるのように毛むくじゃらの河童の一種。
  2. 猿(テナガザル)と猴(マカク)をまとめた総称。 →テナガザル

概要

毛むくじゃらで猿に似ているが河童の一種で、川や海で泳ぐ人を襲い肛門から生き胆を抜く。広島県では淵猿とも呼ばれる。

金属を嫌い、女に化けるという伝承もある。


土佐(高知県)での伝承では三歳児に似ており手足は長く、ナマズのように体がぬめっている。

文久3年(1863年)に捕えられた猿猴は顔が赤く、腕が伸縮自在であった。そのためか馬の脚を引いて悪戯するので、ある者が腕を捻り上げたが一晩中捻ってもこたえなかったと伝わる。

その他市松人形に化けて夜の漁場で笑いかけてきたり、女を襲って頭に皿があり歯が一枚の異形の子を産ませる(その子は焼き殺された)という伝承もある。


四国のシバテンは旧暦6月6日の祇園の日に川に入ると、山口県タキワロは山に3年、川に3年棲むと猿猴になるという。


腕が伸縮自在という特徴は、中国のテナガザルをモデルとした妖怪「通臂猿猴」の伝承と共通する。


「猿猴が月を取る」という猿猴が樹上から水に映った月を腕を伸ばして取ろうとしたところ、枝が折れて溺れ死んだという故事があり、身の程知らずの望みを持って失敗するという意味である。

関連タグ

妖怪 河童 淵猿

テナガザル

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