概要
フルネームは「トーマス・ブレーク・グラバー」。
幕末の日本において活躍した、スコットランドの貿易商人である。
香港にヘッドオフィスを置くイギリスにおけるロスチャイルド系ユダヤ財閥の一つである『ジャーディン・マセソン商会』に所属し、後に同社の長崎代理店『グラバー商会』を設立し、日本と生糸や茶の輸出を中心に取引を行っていた。
その後、維新を巡る動乱が活発になるにつれ、近代の武器や弾薬の販売を幕府・佐幕派・倒幕派問わず行うようになり、特に坂本龍馬を中心とした後の海援隊の前身である『亀山社中』をはじめ、倒幕派の薩摩・長州と積極的に取引し、同藩士のイギリス渡航の手引きをするなど、明治維新の達成に大きく関わった。