ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

戦時設計の編集履歴

2019-10-16 03:59:37 バージョン

戦時設計

せんじせっけい

戦時設計とは、文字通り戦時に行われる設計のこと

概要

戦争が行われている期間中に「戦争が終わるまでの数年間もてば良い」という思想の下、極端に短いライフサイクルを想定して設計・製造された輸送機械や構造物のこと。「戦時型(形)とも呼ばれる。(wikipediaより引用)


簡単に言うと、戦争期間だけ使えりゃいいから、ガンガン作れるように設計された物。


具体的な方法

  1. 木・竹・陶器・布・コンクリートなど別の素材を使う(銅・鉄・アルミニウム・ゴムといった戦略物資の使用量を減らす)。
  2. 曲面加工や削り出しなどの複雑な加工工程を減らす(工期短縮)。削り出し加工は時間がかかる。
  3. プレス加工の多用(同上)。
  4. 一定の基準の制定(同上)。
  5. 無くてもいい部品は作らない(使用量削減と工期短縮)。

戦時設計で有名なもの(一部)

成功例

  • ドイツ国鉄BR52型蒸気機関車

ドイツ技術陣の本気。耐用年数3年のはずが70年以上走っている化物機関車。

炭水車の底部を船底のような形にすることで台枠を無くし、除煙板を無くし、ボイラー上の砂箱などの形状を変えることで資材削減と工期短縮を図った。

戦後はヨーロッパ各国に流出した車両が復興を支え、コピーまでされる始末。結果、何両作られたか把握できない状態に。

言わずと知れたヒトラーの電動ノコギリ。MG34は優秀だが高価(357ライヒスマルク)で生産性が低かった(一丁当たり約150人)ので、プレス加工を多用した構造に変更した。そしたらMG34のおよそ半分の人員(75人)や低いコスト(250ライヒスマルク)で作れるようになった。あまりに優秀だったもんだから戦後に7.62mmNATO弾仕様に変更したMG3を作り出してしまった。

  • M3サブマシンガン

通称グリースガン。当時制式採用のトンプソン・サブマシンガンの生産性が低かった&重かった&古かった為、新規に製造された。プレス加工と溶接のみで生産でき、設計も優秀。アメリカの同盟国に大量に供与され、フィリピンでは今も現役。本国でも2005年のイラクやアフガンで使われていたらしい。


失敗例

  • 国鉄EF13型電気機関車

通称木とセメントで造った機関車。暖房・送風機・保安装備など色々端折ったら運用側から嫌われてしまった。ホントにセメントで作ってある。隙間風も酷く、冬場の運用は辛かったらしい。他の車両と一緒に展示された時、設計担当が時の首相東条英機に「寿命はどれくらいか」と聞かれ、とっさに「大東亜戦争に勝ち抜くまで保ちます」と応じてその場を取り繕ったという話がある。

通称リベレーター。1丁あたりの組立時間は7秒足らずで、「装填から発射までよりも短い時間で製造された唯一の拳銃」とも呼ばれる。ヨーロッパ各国の対独抵抗運動への支援を目的に設計された単発銃。弾丸を加速させるには短い銃身・スムースボア(滑腔銃身)の為、狙った所に飛んでいかない・撃ち続けると溶接部分から裂ける・薬莢は自動排出されないなど、欠点の盛り合わせ。まぁ近距離で1、2発撃ち込めりゃいいやと割り切るならこれで十分なのだが・・・。


関連タグ

独国面 日本面

米国面


粗製濫造:失敗例はこうなりやすい。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました