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MG34

ましーねんげゔぇーあふぃーあうんとどらいすぃひ

ドイツのマウザー社で開発された世界初の汎用機関銃。第二次大戦中にドイツ軍によって多用された。
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概要

本銃の開発に関しては、1920年代にまでさかのぼる。当時ドイツ軍はヴェルサイユ条約によって兵器開発を禁じられていた。そこで永世中立国スイスにバッフェンファブリック・ゾロータン社を設立し条約の裏をかくように新しい自動火器の研究と開発を行った。ここで1929年に開発されたのがMG29(ドイツ軍正式名称MG30)である。MG29は総重量7.7kgと非常に軽量な機関銃で、全体も1本のパイプのようなスマートな形状をしていた。本銃はドイツ軍部で高評価を得るが採用にはいたらず、これをベースにした汎用性のある機関銃開発をマウザー(モーゼル)社に依頼。ドイツの造兵局とも協力し開発されたのがMG34だ。

機構
MG34は今日ではその信頼性で有名なターンボルトロッキング方式で閉鎖する。またロック・オープンには銃身が後退するショートリコイル方式を採るなどユニークな構造になっている。
単射、連射が可能で、そのためにトリガーガードが大きく作られ、上下二段のトリガーが装備されており、上を引くと単射、下を引くと連射となった。
MG30から引き継いだ空冷機構にはバレル交換の機能が加えられた。ボルトを引き、一度コッキングしてからバレルジャケットを半時計方向に回すと後方に銃身を引き出せるようになっており、射手はアスベスト製の手袋を用いて加熱した銃身を引き出す。熟練した兵士なら15秒ほどで交換が可能だった。(後のMG42はさらに早い)それまでの機関銃は水冷式や加熱防止のために連射速度を450~600ほどに落としていたがMG34はこの冷却機構に加え給弾方式にベルトリンクを使用したことにより(当時の軽機関銃はマガジン式がほとんど)毎分800発の高速連射が可能だった。


汎用機関銃
本銃の性能はその多様性にある。基本スタイルは、二脚(バイポット)をつけた軽機関銃であるが、ラフェッテ34と呼ばれる専用対地三脚銃架に搭載すれば重機関銃として使用できた。またドイツ軍の戦闘用車両のほとんどにはMG34に対応できる銃架が備わっており。自衛用、副武装、主武装などとして搭載可能だった。ほかにもカメラの三脚に似た対空用のドライバイン34、対空用二連装機銃になるツビリングソッケルなどもある。
すべての用途を一つの銃で統一できることは補給、整備に加え教育や生産の容易化にもつながる。合理的かつ画期的なコンセプトのMG34はまさに戦場の何でも屋さんだったのだ。

操作
射撃時の給弾は通常、50連ベルトリンクで行われる。
当時のマニュアルでは、これを5つつなげて250連(このために弾薬箱も250発用)で使用し、銃身の加熱具合を見ながら5~15程度のバースト射撃を行うことを基本とし、状況に応じてベルトを長くする、単射や連続発射を続けるといった事を行った。
歩兵小隊では2人一組の軽機関銃チーム、重火器小隊には5人一組の重機関銃チームがありそれぞれ用途は異なるが射撃手順は同じとなっている。
ベルトリンクにはスタータータブを付ける事でフィードカバーを開けることなく装填する事が可能。
また、スタータータブ先端の金具は銃身を取り出す際に工具としても使用する事ができるようになっていた。
マガジンも存在し、50連ベルトをそのまま搭載できるドラムマガジン、「グルトトロンメル」と、空軍向けのMG15に使われていたものとほぼ同型の左右に分かれたドラムに連結しないバラ弾を75発搭載する(鞍型マガジン)「ドッペルトロンメル」がある。
MG15用ドッペルトロンメルはリリースレバーの寸法違いの為にそのままでは使用できないが、リリースレバーを取り外せば共用可能。(レバーはなくとも外しにくくなるだけで使用可能)
これらは移動時の機動性を引き出すために開発されたものだが、給弾不良や配給が追いつかず、実際には長いベルトを本体や体に巻きつけて使う場合が多かったようだ。
ドッペルトロンメルの場合はフィードカバーの交換が必要であった。

生産と運用

本銃の運用は歩兵部隊の主力火器以外に、車載機銃、戦車・装甲車の主砲同軸機銃、車体機銃、装甲兵員輸送車の主武装などとして使用されたほか、海軍では艦艇の対空用、空軍では防空用基地防衛用に使用された。
後継機種のMG42が登場してからもMG34/41に改良して使用された。
こうしてみるといいことだらけに見えるが本銃は機構がかなり複雑で砂塵や雪に弱く、アフリカ戦線や東部戦線では故障が多発。また一丁製造するのには49kgもの原材料を必要とし、加工点数も多く生産性に欠けた。このことがのちのMG42開発に大きく影響しただろう。(MG34の後継機種開発は1937年には始まっていた)
MG34にあわせた車載用銃架にはMG42の搭載が出来ないこともあり、酷使の少ない車載用を中心に、マウザー社をはじめグストロフ・ベルゲ社、ステアー社、マゲット社、ブルーノ社などで生産され、大戦中に354020挺が生産された。


データ

全長1,219mm
銃身長627mm
重量12,100g
口径7.92mm
装弾数50,75発(ドラム給弾)/50〜250発(ベルト給弾)


フィクションでの使用例


関連イラスト

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