概要
凡用機関銃とは、軽機関銃サイズの銃器に小口径重機関銃並みの継続射撃能力を持たせた機関銃である。
汎用と名の付く通り、歩兵部隊はもちろん、陣地での防御用、ジープや戦車、トラック、航空機・ヘリコプターなど軍隊のあらゆる部門で使用される。
これをさらに小型化したのが分隊支援火器である。
かつての軽機関銃は、小型軽量化のために継続射撃能力に妥協しており、銃身が過熱しやすく、継続射撃は重機関銃の仕事であったのだが、技術発達によって軽機関銃サイズでも過熱トラブルを避けることが可能になり、重機関銃並みの継続射撃能力を得られるようになる。
旧・ドイツ軍のMG34を皮切りに普及したこれらの機関銃は、軽機関銃はもちろんのこと、重機関銃の内小口径のものも吸収し、汎用機関銃と名付けられることになる。
この銃の誕生により「軽機関銃」の語は中間弾薬を使用するより小型の機関銃を指すものとして使われるようになり、「重機関銃」の語は.50BMGなど超大口径の機関銃に対してのみ用いられるようになった。
大半はベルト給弾式で、通常は弾薬手と二人一組で運用するが、シルヴェスター・スタローン主演の映画「ランボー」にて主人公のジョン・ランボーが実演して見せたように一人での運用も不可能ではない(ランボー2で使用されたのはフォアグリップを追加し単独運用を考慮したM60E3のようだ)。ただし間違っても敵陣に一人で突っ込んで撃ちまくる物ではない。