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戦時設計の編集履歴

2019-12-05 22:16:11 バージョン

戦時設計

せんじせっけい

戦時設計とは、文字通り戦時に行われる設計のこと

概要

戦争が行われている期間中に「戦争が終わるまでの数年間もてば良い」という思想の下、極端に短いライフサイクルを想定して設計・製造された輸送機械や構造物のこと。「戦時型(形)とも呼ばれる。(wikipediaより引用)


簡単に言うと、戦争期間だけ使うことを見据え、耐久性より生産性を重んじて設計された物のこと。

多くは貧相な見た目で生まれてくるが、敗戦国の場合は人員・物資共に枯渇状態で代替品を作る余裕が無いため、やむなく戦時設計品を使い倒すことになり、むしろ戦争中より戦後復興に活躍した例が多い。


具体的な方法

  1. 木・竹・陶器・布・コンクリートなど別の素材を使う(銅・鉄・アルミニウム・ゴムといった戦略物資の使用量を減らす)。
  2. 曲面加工や削り出しなどの複雑な加工工程を減らす(工期短縮)。削り出し加工は時間がかかる。
  3. プレス加工の多用(同上)。
  4. 一定の基準の制定(同上)。
  5. 無くてもいい部品は作らない(使用量削減と工期短縮)。

戦時設計で有名なもの(一部)

ドイツ技術陣の本気。耐用年数3年のはずが70年以上走っている化物機関車。

炭水車の底部を船底のような形にすることで台枠を無くし、除煙板を無くし、ボイラー上の砂箱などの形状を変えることで資材削減と工期短縮を図った。

戦後はヨーロッパ各国に流出した車両が復興を支え、コピーまでされる始末。結果、何両作られたか把握できない状態に。

言わずと知れたヒトラーの電動ノコギリ。MG34は優秀だが高価(357ライヒスマルク)で生産性が低かった(一丁当たり約150人)ので、プレス加工を多用した構造に変更した。そしたらMG34のおよそ半分の人員(75人)や低いコスト(250ライヒスマルク)で作れるようになった。あまりに優秀だったもんだから戦後に7.62mmNATO弾仕様に変更したMG3を作り出してしまった。

  • M3サブマシンガン

通称グリースガン。当時制式採用のトンプソン・サブマシンガンの生産性が低かった&重かった&古かった為、新規に製造された。プレス加工と溶接のみで生産でき、設計も優秀。アメリカの同盟国に大量に供与され、フィリピンでは今も現役。本国でも2005年のイラクやアフガンで使われていたらしい。

通称木とセメントで造った機関車。快適装備・保安装備を極端にケチったら運用側から嫌われてしまった。ホントにセメントで作ってある。隙間風が酷く、冬場の運用は辛かったらしい。他の車両と一緒に展示された時、設計担当が時の首相東條英機に「寿命はどれくらいか」と聞かれ、とっさに「大東亜戦争に勝ち抜くまで保ちます」と応じてその場を取り繕ったという話がある。戦後に大規模改修を受けて内外共に生まれ変わり、戦後復興と高度経済成長を支えた。

  • 国鉄D52型蒸気機関車

貨物輸送を担う最強の蒸気機関車として設計されるも、材料と工法をケチりすぎた結果、想定したパワーを発揮できないばかりか、走行中に自爆する事故が多発した。もちろん死者が出ており、当時の乗務員からは「爆弾の上に乗務しているよう」とまで言われた。生産能力の偽装工作としてナンバーを意図的に飛ばし、生産数を胡麻化していたことも有名。EF13同様、戦後に大規模改修を受けたりC62等に改造され、戦後復興を支えた。

通称リベレーター。1丁あたりの組立時間は7秒足らずで、「装填から発射までよりも短い時間で製造された唯一の拳銃」とも呼ばれる。ヨーロッパ各国の対独抵抗運動への支援を目的に設計された単発銃。弾丸を加速させるには短い銃身・スムースボア(滑腔銃身)の為、狙った所に飛んでいかない・撃ち続けると溶接部分から裂ける・薬莢は自動排出されないなど、欠点の盛り合わせ。まぁ近距離で1、2発撃ち込めりゃいいやと割り切るならこれで十分なのだが・・・。


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粗製濫造:失敗例はこうなりやすい。

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