刃皇
じんおう
「そこに愛はあるのかね?」
プロフィール
概要
モンゴル人。第二部時点で32歳。一人横綱で現在44回優勝している。鳥取白楼高校へ相撲留学し大相撲入りした。晩年の大和国を破り引退に追い込み台頭する。
44回目の優勝時に表彰式で突然号泣、外国人力士の問題や自分に勝てる力士がいないことなどを嘆き、「次の場所で優勝したら引退する」と宣言し周囲を動揺させた。
横綱然とした所作や風格を持つ一方で、獣のような粗暴さを発揮したり子供じみた言動をするなど非常に人格に幅がある。まるで多重人格者のように様々な「顔」を持ち、脳内で「刃皇会議」として複数の自分で会議を行い、取り組みでは対戦相手を裁判員や議長、裁判官が全員刃皇の法廷「刃皇裁判」へと引きずり込む。
人生の中で「愛」を重んじ、愛のために生き愛のために相撲を取る男である。相撲と妻、由美の両方を心から愛し、その両者は密接に結びつき合っているものだと考えている。そんな彼の相撲道は「修羅の相・無道」へ落ちようとする鬼丸の生き方に影響を与えることとなる。
心から相撲を愛しているものの、台頭してこない若手や異国人を理由にアラ探しに走るマスコミや観客の事もあり引退宣言の胸中は「嫌いになる前にやめたい」という深刻な物でもある。
ただし、引退は宣言したが道を譲るつもりはなく「強い相手と戦いたいが負けたいわけではない」と発言している。
それもあってか非常に挑発が巧みであり度々周囲を焚きつけている(否定できない部分も多いうえに、自分に怒りが向くように仕向けている)
歴代最強の横綱との呼び声も高く、作中では抜群の相撲勘を発揮しており、まず相手の出方を待ち後手からそれを瞬時に封殺する「後の先」を得意としている。
一つの眼の中に二つの瞳を持つ「重瞳」と呼ばれる特異な外見を持つ。また片眼には細長い切り傷が走っている。特に両目とも問題なく機能しているように見えるが、泣いているシーンでは傷のある目からは涙が出ていない。何が過去にあったのかはいまだ不明。
良く悪くもメンタルに波のある人物でメンタルに問題があるときは予想外の相手にあっさり負ける事も。
ゴルフを始めたらしいが、脳内会議がヒートアップして構えたまま打たない事もある模様。