「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」の九字の呪文と九種類の印によって除災戦勝等を祈る日本独自の作法。『臨める兵、闘う者、皆陣をはり列をつくって、前に在り』の意。
早九字護身法(はやくじごしんぼう)
手刀で「九字切り」を行う方法。
手で刀を模した印「刀印」を作り、「臨兵闘者皆陣列在前」の掛け声とともに空間を縦四本、横五本に切る。
切紙九字護身法(きりかみくじごしんぼう)
手で九字の印を結ぶ方法。
九字 | 印 | 手の結び方 |
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臨 | 独鈷印 | 左右の手を内縛し人指し指を立て合わせる |
兵 | 大金剛輪印 | 二手を内縛し人指し指を立てて合せる。中指を人指し指の上に交差し親指を並べ立てる |
闘 | 外獅子印 | 左右の中指で互いの人指し指をからみながら伏せ、残りの指を立てて合わす |
者 | 内獅子印 | 左右中指で互いの薬指をからめ残りの指を立て合わす |
皆 | 外縛 | 右の指を左の指の上にし、十指外に交え縛する |
陣 | 内縛 | 右の指を左の指の上にし、十指内に組合せ 左の親指を内側に屈する |
烈 | 智拳印 | 左四指を握り人指し指のみを立て右で左の人指し指を掌握する |
在 | 日輪印 | 日光印。左右の親指・人指し指の先を付け日輪のようにし、余りの四指は光焔のように開き散する |
前 | 隠形印 | 宝瓶印ともいう。左の手を軽く握り右の手を上より添える |