概要・特徴
LiLiTHの中では、堅実な作りをした作品のひとつである。
同ブランドの功労者と表現しても差し支えない原画家「カガミ」の新作であり、
対魔忍シリーズと世界観を共有しつつ更に昇華しているので、最も安定した設定作りとみなされる。
対魔忍ユキカゼと同様、少なからず問題を抱えているため、対魔忍紅同様に続編の製作は2019年の段階で未定である。
問題点とその説明を後述する。
1.不自然な画面比率
本作は、CGを従来の横長CG(横800×縦600)と縦長CG(横600×縦768)の2パターン表示である。
昨今のワイド化の流れに乗った……と見せかけただけで、見づらい事この上ない。
CGの周りを黒枠で囲む仕様なので一枚絵が小さく感じる(黒色が収縮色であるため)
本仕様を考えた人は何らかのメリットを見出していたのだろう。
2.シーン数が和姦:陵辱=7:12
あくまで「陵辱」ブランドの作品である。
物語の性質上、ヒロインが即座に敗北し、ボロ雑巾のように扱われる展開には出来ない。
その事実を踏まえた上でも許されるのは序盤の逆レイプ(フェラ)程度であり、
主人公が優しく口説いて全ヒロインと交わるのは広告(看板)通りであろうか。
マンネリ対策、陵辱モノの入門作を目指す、新規開拓etc
様々な思惑があったと思われるが、ブランドイメージをダウンさせる方策は間違いなく失敗である(LiLiTHには既にそちらの用のブランドが既に存在する)。
3.主人公の活躍
別段、主人公(男性)が活躍するのは悪いことではない。
その方法が問題であって、LiLiTHのお家芸である「覚醒からのフルボッコ」の流れには辟易。
ライターの力不足、もしくは低価格ゆえの事情があると推測される。
消費者側として、諸問題を乗り越えてこそがプロではないか。そう問い正したい気持ちはある。
本作ならではの評価点
人の好みが出る部分ではあるが、CGの塗りが落ち着いている。
本作以後はテカリが強まり、頬の(ピンク)斜線が雑に感じるというレビューが散見される。
恐らく前者は堕ちる人妻(2011年販売)を指し、後者は画面のワイド化による弊害であろう。
期待
画集でアフターストーリーが描かれたが、完全な新作はまだ無い。
対魔忍シリーズでは完全版が販売される事が多々あるので、
「画集の内容とIZMのアニメ追加、画面の正常化」が成された完全版の発売を切に願う。
またドタバタ日常や王道寄りな作風はある意味対魔忍RPGの原型と呼べる作品とはなっている。
本作の舞台や登場人物も登場している。
DMMゲームへの進出
完全な新作、というわけではないが、別方面への進出を2014年9月12日に果たししている。
そう、『対魔忍アサギ~決戦アリーナ~』の参戦である。
ネタバレを避けるために詳しくは記述できないが、あるイベントにてアンネローゼ・ヴァジュラとミチコ・フルーレティが井河アサギとの共演を果たしている。
なお、2018年5月末現在、まだイベントクエストへのゲスト出演及び期間限定ガチャ(2015/2/19~2/27の期間限定で特攻URカードとして参戦)で一度出たなど、井河アサギに比べてカード化した回数は圧倒的に少ない。
『決戦アリーナ』に出演出来たものの、イベントでメインで報酬カード化は2018年5月時点ではまだ一度もされておらず、ミチコやアイシュワリヤ・レイ 、李美鳳に至っては未だにNカードのみの参戦である。
海外版ではゲストキャラでありながら、人気投票では7位を獲得しており、海外人気は高い作品と思われる。