アルガス
あるがす
人物
フルネームはアルガス・サダルファス。
エルムドア侯爵配下の近衛騎士団所属の騎士見習いかつ口の悪いゲスである。
五十年戦争の没落貴族の家の出身で、上級貴族に媚びて取り入る事で上級貴族の力を利用して悪事を働きつつ、自分の家の再興を最大の目的としている。
貴族でも平民でもないという自身の境遇から来るコンプレックスか、平民を見下す意識が非常に強いのでその結果平民にすら馬鹿にされた。
本編は第1章にしか登場しない(PSP版では再登場)が、ラムザとディリータの運命、延いてはイヴァリースの運命にすら影響を与えた男だったりするが、別に使い捨ての彼がいなくてもザルバック・ベオルブとその配下達がティータごと骸旅団といったテロリストを始末する運命は変わらず、その汚い役目をアルガスの代わりに背負うのでベオルブ家の兄妹仲が険悪になる事以外大きく変わらなかっただろう(FF14次元ではラムザとアルマとザルバックが合流して隣国に逃げ延びたので恐らくザルバックがティータを直接始末しなかったのがラムザとアルマ達と和解できたかもしれないと考えるとザルバックにとっては汚い役割を押し付ける程度には利用価値はあった)。
当初は助けられ、侯爵の救助に協力してくれたラムザとディリータと同行し、同年代の友人兼仲間ポジションを形成しつつ、前述のコンプレックスが表面化した結果、後述の名言の数々により、プレイヤー間でも色んな意味で高い人気を誇る。
ラムザと絶交状態になった後は上の兄達に取り入りラムザと敵対した。「オートポーション」でこまめに回復されるので生半可な攻撃では倒す事ができないので口汚い台詞を聞かされる要因でもある。
なおFFTは自由のあるRPGではないので彼を助けずに見殺しにしたり、さっさと始末する事はストーリー上不可能なので強制的に助けさせられる。物語を知らない1度目はともかく2度目以降は御免である。
ラムザがベオルブ家に残って兄達に下剋上を行ったり、アルガスを使い潰すルートすらないのだから何とも不自由な運命である。
PSP版
4章のメスドラーマ・エルムドアが待ち構える魔物と亡霊の住処となったランベリー城でデスナイトとして待ち構えており魔物として蘇ってもゲスらしく口が汚い。ルガフィーの魔物達を連れておりアルガスは「(貴族平民関係なく)アルガスを馬鹿にした連中を皆殺しにしてやる」と企んでいるが、ラスボス(笑)とはいえルガフィーの黒幕である聖天使の肉体に選ばれたラムザの妹を始末できると考えている以上、エルムドアやヴォルマルフに重要な情報を知らされず、魔物になっても没落貴族時代の取り巻きや使い捨ての使い走りとして逆利用される運命は変わっていない。
どうやら小物界の大物のようにはいかないようだ。
「瀕死回復」があるので生半可な攻撃をすると全快してしまい彼の汚い台詞を聞く羽目になるが、雷神シドがいれば倒すのに何の問題もないだろう。
PSP版での最期は情けなくマザコンを晒してこの世を去った。がラムザには何事も無かったかのように無視された(同じく敵対したガフガリオンには一言台詞があった)。
最早小物所か、小石程度の障害にしか思われていない。
名(暴言)
「家畜に神はいないッ!!」
FFTで最も有名な暴言。
骸旅団(五十年戦争末期に平民出身の義勇兵によって結成された骸騎士団の残党。戦後、国家の財政難から報償もなしに解散させられ、職を失ったために革命を起こそうとした)所属の女騎士ミルウーダが「私たちは貴族の家畜じゃない」「神の前では何人たりとも平等のはず」と訴えたのに対して放たれた台詞。
この戦闘中は、これ以外にも「同じ人間だと?フンッ汚らわしい」「生まれたときからお前たち平民は俺たち貴族の家畜なんだ」などと、アルガスのコンプレックスが滲み出た名(暴言)が連発される。
「やつとやつの妹はここにいてはいけなかった!花でも売って暮らしていればよかったんだよッ!」
貴族でありながら平民出身のディリータを親友と称するラムザに対して放たれた台詞。
この前後の一連の出来事・会話がラムザとディリータを決別させ、ディリータの「イヴァリースの王になる」という野望を喚起させた。第一章「持たざるもの」からその後の物語へ続く鍵となる台詞だといえる。
大人はともかく学生には「普通に花を売る職業なんだな」と認識されるので表現規制に引っかかる心配はない。
ファイナルファンタジーロストストレンジャー
4巻で禁術倶楽部に所属するメーガス三姉妹のテロに遭い、アルガスは同じ悪徳貴族のラーグやダイスダーグと共に始末された事が判明した。