概要
グリプス戦役期にエゥーゴのエースパイロットであるクワトロ・バジーナ専用機として設計されたリック・ディアスの強化型バリエーション。
結果的にクワトロには百式が与えられた為、彼が本機に搭乗する機会は無かったが、その後量産され、戦線に投入されている。
しかし、第一次ネオ・ジオン抗争時にエゥーゴからネオ・ジオンへ鞍替えした元ジオン系軍人によって本機はアクシズへともたらされ、また同時にアナハイム・エレクトロニクスによる裏取引によって機体が横流しされたことでネオ・ジオンの機体として、ジオン共和国軍の隠れジオン派であったサトウ大尉率いる部隊によって運用された。
本機は、機体本体の強化(リアスカートの大型化、膝部・頭部 装甲形状の変更など)に加え、背部に増設されたグラインド・バインダーが目を引く。
この装備は巨大なバインダー内にスラスター、プロペラント・タンク、ジェネレータにメガ粒子砲を兼ね備えた一種の複合装備であり、本機の火力・機動力を支える、まさにこの機体の要とも言える装備である。
所属について
TV版ではネオ・ジオンの機体として登場したが、小説版では連邦・エゥーゴ側のアムロ・レイが搭乗。ダブリンでプルツーの操るサイコガンダムMk-Ⅱ戦に参加した。
前述の通りの経緯の為、ネオ・ジオン及びその残党の機体として使われている物もあれば、連邦及びエゥーゴで運用されている機体もある。
立体物
当初はリック・ディアスの生みの親である永野護が1/144のプラモデルをベースに改造した作例が最初だったが、2009年にHGUCにて発売された。
HGUC初期の製品であるリックディアスの金型流用製品であるが故に可動範囲は不十分ではあるが、その関係で一般機と指揮官機の選択式になっている。
マーキングシールには前述の複雑な背景ゆえか、ネオ・ジオンやエゥーゴだけでなく連邦やアムロ・レイの物も付いている。
小話
TV放送版のZガンダム制作当時、永野氏がクワトロ専用機としてデザインしていたものだったが氏曰く『画稿の提出を忘れてしまった』とのことである。
そして、月日が流れガンダムZZにて明貴美加氏によるクリンナップが行われて登場を果たす。(が、所有している勢力がエゥーゴではなくネオジオンになっている)
この処置には、ちゃんとした理由がありモノアイMS=ジオンという視聴者にもわかりやすい配慮がなされたためであった。