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十鬼蛇王馬の編集履歴

2020-02-14 22:10:41 バージョン

十鬼蛇王馬

ときたおうま

『裏サンデー』で連載されている漫画作品、ケンガンアシュラの主人公。

「『誰が一番強いのかハッキリさせる』それだけだよ」

CV:鈴木達央(アニメ版)、前野智昭ドラマCD


プロフィール

身長182cm
体重85kg
年齢不明(20代後半?)
誕生日不明(本人曰く5月2日)
特技自給自足
嫌いな食べ物トマト
拳願仕合戦績3勝0敗
企業獲得資産154億1400万円
通名『阿修羅』『二虎を継ぐ者』

概要

ケンガンアシュラの主人公。獣のような目とワカメヘアーがトレードマークのイケメン。古代のギリシャ像のような、美の観点から見ても最高レベルの肉体を有している。

人物像

傲岸不遜な性格で、己の最強を信じて疑わない。人の名前をフルネームで呼ぶ癖があり、ほとんどの人はカタカナで表記されている(例外は自身の師である十鬼蛇二虎と仇敵と言える桐生刹那)。

プロフィールにあがっていないが肉が好きで、旨い肉を食えると知れば高級店であろうが旨い店の場所がどこであろうが躊躇しない。


普段は茫洋とした雰囲気だが、常人ではその気配で委縮してしまい、彼の問いかけには凄まじいまでの圧がこもる。

半年前から廃墟に住んでおり、猪などの野生動物を仕留めたり、ゴミの埋立地から使えるものを拾ったりして生活している。

一方で精神的に不安定な面もあり、二虎の話をされた際に相手を拒絶・激昂するなど、激しい反応を示すこともあった。この面についてはトーナメント最終日時点で解消されることになる。


後述する出自の影響であまり社会常識はなく、一般常識といえる情報も知らなかったりするが、上納金などの偏った知識などは持っている。

戦闘スタイル

特に型などは感じさせないがスピードタイプ寄りのオールラウンダー型で、キックボクシング風の構えを取る。単純な殴り合いでもほかの闘技者を圧倒するパワーとスピード、そしてテクニックを誇る。

後に明かされた使用武術は一代で途絶えたと言われていた謎の武術「二虎流」で、二虎流を知る者からは「二虎流を継ぐ者」とも呼ばれている。

並外れた動体視力を活かす、操流ノ型「柳」を得意とする。聴覚も優れており、蕪木戦で視力を奪われた状態でも高速で飛来する物質を回避・迎撃できる。

奥義伝授の際には極限状態の中で、エンドルフィンによる肉体の限界を超える方法、あえて体力を限界まで使い切り、ハウスキーピングタンパクのみで体を淀みなく動かすという技術も習得している。


師が命を落とす前にその肉体には「枷」がはめられて、実力が完全に発揮できずにいたが、成長とともに徐々に綻びが生じ、トーナメント前の桐生との邂逅で完全に「開錠」される。のちにトーナメント2日目で精神統一をした際に本来の実力を取り戻すことになった。

二虎流

王馬の用いる謎の武術。十鬼蛇二虎が創設し、世間では一代で途絶えたとされている。

「操流ノ型」「火天ノ型」「金剛ノ型」「水天ノ型」という四つの系統と、番外扱いの「無ノ型」に分かれ、さらに四系統の技には「極(キワミ)」という、単に強力な技というよりむしろどのような状況でも最後まで使える奥の手がある。

二つの系統を複合した技も存在するほか、この四つの系統を極めて初めて習得可能になる「奥義」も存在する。

無手の武術であり、銃火器などで武装した相手を素手で制するための技も存在する。

王馬は操流ノ型と火天ノ型を得意としており、逆に金剛ノ型と水天ノ型を苦手としている。

  • 「操流ノ型」

身体などの力の操作を行う系統。

相手の力の流れを見極め、タイミング良く少しだけその力に加重し、力の流れを乱して、最終的に力の潮流を己の支配下に置くことで相手の攻撃を逸らす「柳(ヤナギ)」は王馬の得意技。他にも、相手の攻撃を受け止めながら、打撃の力をそのまま返して関節を破壊する「絡み」、銃弾の入射角を見極め、手の甲の骨で銃弾の方向を変える「流刃(リュウジン)」が登場している。

  • 「火天ノ型」

歩法・走法が中心の系統。

焔のように揺らめいて敵を幻惑する「火走(ヒバシリ)」、瞬発力を生かして一気に間合いを詰める「烈火(レッカ)」、瞬時に死角へ移動し、まるで攻撃をすり抜けたかのように錯覚させる「幽歩」が登場している。

攻撃に直接つながらないが、他の系統と組み合わせることで強力な一撃となる。

  • 「金剛ノ型」

肉体硬化と打撃技に特化した系統。

攻撃の当たる瞬間に部位の筋肉を締め、あらゆる攻撃に耐える「不壊(フエ)」や、 不壊の要領で拳を固め攻撃する「鉄砕(テッサイ)」など、直接的な攻撃力・防御力強化につながる技が多い。

この型の「極」は筋肉を操作する事で、骨が折れている箇所でも問題なく動かすことを可能とさせる「抱骨(ホウコツ)」

  • 「水天ノ型」

肉体軟化と関節技に特化した系統。

王馬はこの系統を苦手だとして初期のころは使っていなかったが、トーナメント2回戦以降は多くの技を見せるようになった。極めながら投げ技に移行できる、あるいは敵の攻撃を回避すると同時に固める技が多い。

この型の「極」は、相手の体を利用して関節技・絞め技をかける「水鏡(みかがみ)」。骨折などで自分自身の腕では絞め・極めをかけられなくなったときでも使うことができるが、「極」の割に地味で不細工な技だとして王馬はあまり好んでいない。

  • 「無ノ型」

上の四系統のいずれにも当てはまらない技。本編では腹圧を高め一気に空気を放出することで、精神の統一や体内機能の調整を行う呼吸法として「空」という呼吸法が登場している。

  • 奥義「鬼鏖(キオウ)」

ニ虎流の四系統全てを修めることで初めて伝授される技。ニ虎によればこの技は全系統の上位にあるわけではなく、中にあるのだという。全貌は未だ明らかになっていないが、鉄砕によって固めた拳と正面からぶつかり合って、固めた拳ごと打ち砕くほどの威力がある。習得には「感覚」をひたすら研ぎ澄ます過程が必須であり、そのために死の森として知られる餓鬼ヶ原樹海の内部に篭り、ひたすら組手を重ねることで心身を極限まで追い込むという形で行われる。二虎流のほかの技に比べて遥かに習得難度が高く、命懸けの荒業を乗り越える必要があるので、ニ虎も伝授にはあまり乗り気ではなかったほどである。

  • 体外離脱

二虎に教わった、睡眠中に行っているイメージトレーニング。現実と同じ環境を作り、対戦相手のイメージと戦闘をすることで戦闘経験を積む。14年毎日行っており、1回の睡眠で平均8戦している。

ただし、相手の実力を一部しか見ていない場合、仮想敵の強さも不完全なものとなる。

拳願絶命トーナメント中でも使用していたが、意図的に呼び出そうとしていなかった二虎が飛び出してしまう。

「前借り」

意識的に心拍数を高めることで血流を加速させ、発生した熱量を運動能力へ変換しスピードを急上昇させる謎の技。詳細は該当項目へ。

本編での活躍

本編開始前

十鬼蛇区とよばれる無法地帯に赤ん坊のころ捨てられ、以来その弱肉強食の世界で名前を持たずに暮らしていた。12歳のころ二虎に拾われ、出会った場所が「十鬼蛇」と「七王馬」の境界だったことから「十鬼蛇 王馬」の名を与えられる。以降は二虎から武術を教えられて育ち、4年ほどの間に奥義を含めたすべての技を習得したが、ある時彼は決闘に敗北して死亡してしまい、以来10年間仇を倒すためだけに鍛錬を続けていた。

本編開始後

仇のいそうな戦場として拳願仕合に目を付け、拳願仕合出場するために乃木グループ闘技者である駒田茂に路地裏で野仕合を仕掛けて圧倒、闘技者の座を奪うことに成功。

その後は拳願仕合で『超人』理人、『呪術師(メディスンマン)』蕪木浩二、『獄天使』関林ジュンを次々と撃破し、拳願絶命トーナメント開催のきっかけとなる。

関林戦後に乃木秀樹よりトーナメント参戦を断られてしまうも、乃木より提示された「別枠」で参加するため、以降は山下一夫とともに「山下商事」の闘技者として参加することになる。

その後は拳願試合出場枠を賭けた裏試合、そして予選を突破し、トーナメントへの正式な出場を果たす。

拳願絶命トーナメント

1回戦では因幡良と対戦、トリッキーな戦法に翻弄されたが、最終的には「前借り」を使い圧勝する。

しかし、仕合終了後に行った体外離脱から、夢のみならず現実でも二虎の幻覚を見るようになり、その際に今の自分が実力を出し切れていないこと、二虎と修行していたころの記憶の一部が失われていたことを知る。後に加納アギトに食って掛かるが、文字通り一蹴されてしまった。


トーナメント一日目終了後、二虎の幻覚に勧められるまま精神を統一した結果、突如として加納アギトに匹敵するレベルまで体のキレが増す。


2回戦では呉雷庵と対戦。上昇した力も呉一族の身体能力の前には通じず、「前借り」を発動しても「外し」を使った雷庵に決定打を与えることができず、体が限界を迎えて「前借り」が解け、そのまま倒れてしまう。

しかし、混濁した意識の中で幻覚の二虎と対話、今までの記憶が回復すると同時に自分自身の二虎流を見つけだし、以降は二虎流の技の数々で互角に持ち込み、わずかな勝機を逃さず満身創痍ながら勝利を掴む。

しかしダメージはあまりにも深刻で仕合後すぐに意識を失い、英の治療により一命をとりとめたものの三日目が終わるころになってもまだ目を覚まさなかった。


東洋電力によるクーデターからしばらくして眠りから目覚め、直後に自身を狙う守護者を一蹴する。

だが、残り三戦戦い抜けるかどうかという危うい状態は続いており、呉一族秘伝の治療法の数々を受けることでなんとか戦えるまでには復調する。

自身の命を案じる和夫から棄権するよう必死の説得を受けるも、次の機会がないと自覚したことからワガママを通させてほしいと頼み、彼に礼を述べて3回戦に臨む。


3回戦では互いに満身創痍のまま今井コスモと対戦。壮絶な組み技合戦の末にあえて体力を使い尽くすことで死の間際でさらなる戦闘力を発揮する。覚悟を決めたコスモによって右手の小指を折られたが、相手の先読みとゾーンを逆に利用して絞め落とし、健闘をたたえて準決勝へ進出した。


準決勝直前に山下が桐生刹那に連れ去られたことを知り、その暴走を止めるために交戦。決して軽くはないダメージを負いながらも二虎流の技だけで撃破。


準決勝では若槻武士と対戦。重篤なダメージを負っていたことや、どちらが勝利しても会長に推薦されるのが乃木であることから、事前に八百長で負けることを提案されたが、それを拒否しての対戦となった。

圧倒的なパワーと油断のない猛攻に苦しめられ、切り札の「鬼鏖」も不発に終わり窮地に追い込まれる。しかし山下の声援で奮起し2度目の「鬼鏖」を成功させ、これが決め手となり決勝へと進む。


決勝では黒木と対戦。格上の相手に対し、「前借り」と二虎流を組み合わせた「自分だけの武」を完成させ、万全とは言えない状態ながらも戦いを成立させるも、出血で「前借り」を維持できなくなり、徐々に追い詰められていく。リスクを覚悟で「前借り」と鬼鏖を同時に使うも最後の一撃も防がれ、決勝敗退となった。

そして…

滅堂のメディカルチームによる治療もあって一度は目を覚ましたものの、すでに肉体は限界を超えていた。

二虎の幻覚と最後に会話を交わしたのち、静かに長い眠りについた。その後はトーナメントの舞台となった願流島の一角に埋葬された模様。

続編である『ケンガンオメガ』では、トーナメント準優勝後に忽然と姿を消した伝説の闘技者として知られており、死亡説も流れているが実際のところは一般会員には知られていない模様。


余談

モデルは仮面ライダーカブトの主人公・天道総司との事。


関連タグ

ケンガンアシュラ 主人公

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