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上陸用舟艇の編集履歴

2020-03-16 22:00:16 バージョン

上陸用舟艇

じょうりくようしゅうてい

主に港湾施設以外の場所に兵員や物資を輸送する軍用の船舶。

概要

上陸用舟艇は、船舶のうち専ら人員や物資・車両等を輸送し、桟橋や岸壁などの港湾施設がない場所でも積載物を陸揚げできる能力を持つ船舶である。

港がない場所でも積み降ろしができるため、主に軍隊で短距離の小輸送や揚陸艦輸送艦から海岸などへの物資の陸揚げなどに使われているが、港がない(作れない)地域を運行する民間フェリーなどに使われている場合もある。


エンジンを載せた艀に積み降ろし用のランプを兼ねた板状の船首をつけたデザインが特徴。

艦首形状が平らになってしまうので抵抗が増え速度が出ない事や、揚陸できる環境が限られてしまう(世界の全海岸のたった17%程度)のが難点。

とはいえ、LCACなどのより高速なエアクッション艇は、大型かつコストが高いのが難点で使える国が限られるため、何だかんだで使い勝手がよく現在も使われている。


現在の主流は搭載量がそこそこあって戦車の搭載が可能な機動揚陸艇(LCM:Landing Craft Mechanized)と、より大型の汎用揚陸艇(LCU:Landing Craft Utility)。基準は国や時代によって違うが、現在では全長20~30m級がLCM、40~50m級がLCUとされる事が多いようだ。他にも、小型で軽車両や人員の輸送に特化した車両人員揚陸艇(LCVP:Landing Craft Vehicle Personnel アメリカが大戦中に使用した「ヒギンズ・ボート」が有名)もまだ使われている。


なお、旧日本軍の大発動艇が後の上陸用舟艇のデザインに影響を与えたのは有名だが、現在海上自衛隊は通常の上陸用舟艇を保有していない

それらしいものといえば輸送艇1号型があるが、こちらは沿岸の僻地や離島への人員輸送を想定したものであるため、LCU相当のサイズでありながら戦車は搭載できない

また、交通船2150号型はおおすみ型輸送艦に搭載できるものの、2隻しかない上にこちらも元は港内の人員輸送用なのでやっぱり戦車は搭載できない

このため、近年の南西諸島防衛強化の一環でLCACよりも小回りが利く小型輸送艦の導入を検討していると報じられた事もある。


関連項目

大発動艇 LCAC

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