「つやま」について
津山線経由の急行「砂丘」を、智頭急行線経由の陰陽連絡特急「いなば」と津山線地域輸送向けの快速「ことぶき」にそれぞれ置き換える予定だったが、それに反対したのが、津山市民をはじめとする、沿線住民である。当時の津山市民らは急行列車の格を重んじており、「急行列車が停まらない街では恥ずかしい」と岡山支社に訴えかけた。
その要望に応え岡山支社は1往復分を「つやま」として残すことにした。
しかし早くキハ58系を廃車したかった岡山支社は、隣の広島支社からキハ48をもらい、「砂丘」で使われていたキハ58系から、キハ47とキハ48・キハ40系2両編成の列車に置き換えた。
これによって、最高速度が従来の85km/hから95km/hに向上してダイヤ上の制約が解消したものの、これらの車両は近郊列車用に設計された一般型気動車であり、置き換えによってグリーン車の連結も無くなり、急行列車にも関わらず車内の座席は一部をロングシートとしたセミクロスシートであること、朝夕の普通列車との共通運用であるということから、いわゆる「遜色急行」となり、2009年春のダイヤ改正で廃止されるまで運行された。
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