概要
誕生の経緯
智頭急行開業前、津山線では岡山駅から津山線や因美線を経由して鳥取駅を結ぶ急行「砂丘」の天下だった。しかし、1994年の智頭急行開業に伴いJR西日本は「砂丘」を山陽本線・智頭急行線を経由する陰陽連絡特急「いなば」と津山線地域輸送向けの快速「ことぶき」にそれぞれ置き換える予定だった。しかし津山市民や地元商工会からの反発を受けた。当時の津山市民らは急行列車の格を重んじており、「急行列車が来なくなると街のイメージダウンにつながる」と岡山支社に訴えかけた。
その要望に応え岡山支社は1往復分を「つやま」として残すことにした。
誕生後〜廃止まで
「つやま」の運行区間は岡山駅~智頭駅間となり津山駅以北は快速列車として運行されたが、1999年10月改正でこの快速区間が廃止され津山駅発着となった。
「ことぶき」との格差はグリーン車の連結と法界院駅への停車の有無のみだった。
しかし同じくキハ58系を運用していた米子地区では山陰本線の高速化事業によりキハ121系・キハ126系への置き換えが進み、山陰地方では急激にキハ58系が淘汰されていった。
これに伴い「つやま」も2003年10月に広島支社で運用されていたキハ47・キハ48に置き換えられる形となり、グリーン車の連結も無くなった。
これによって、最高速度が従来の85km/hから95km/hに向上してダイヤ上の制約が解消したものの、これらの車両は近郊列車用に設計された一般型気動車であり、朝夕の普通列車でも共通運用が組まれたほか、急行列車にもかかわらず車内の座席は一部をロングシートとしたセミクロスシートのいわゆる「遜色急行」となり、2009年春のダイヤ改正で廃止されるまで運行された。
JR最後の定期昼行急行列車であった。
停車駅
岡山駅 - 金川駅 - 福渡駅 - 弓削駅 - 亀甲駅 - 津山駅
紹介動画(ニコニコ動画)
より詳しく